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ハッピー・ピョンヤン 2010
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 10月 07日

 

この度、東京画廊+BTAPは10月5日(土)より「ハッピー・ピョンヤン2010」を開催致します。

「ハッピー・ピョンヤン」は、プロデューサー荒巻正行氏と、北朝鮮のある芸術工房との共同作業によって生まれた、北朝鮮初のコンセプチュアル・アートです。北朝鮮の芸術家たちは、創作社と呼ばれる国家運営の芸術工房に所属しているため、個人で活動する職業芸術家は原則的に存在しません。国家のプロパガンダ機関である創作社では、ポスターや絵画、銅像などを、国の計画に従い制作しています。そこに所属できる人数は限られており、彼らは国が定める一定の水準を極めたエリートです。

ソビエト、中国から継承された社会主義リアリズムによる超絶的な写実技法を用い、荒巻氏が設定した「平壌という都市を背景にした可憐な少女」というテーマで、絵画制作を一つの芸術工房に依頼しました。その際、2010年という年を12ヶ月に分け、それぞれの月の「幸せの構図」を、複数の画家のそれぞれの発想で競争的に描かせるというコンセプトを用いました。それらの作品群を月順二並べたとき、その間には無意識の平壌の空気が見えてきます。

本展は、北朝鮮を一つの世界と捉え、その首都平壌における特異な時代の空気を、次の世代へのサンプルとして留めようという試みです。また、「可憐な少女」に続いて「凛々しい少年」というテーマでも制作を行いました。

本展の期間中、荒巻氏のトークイベントの開催を予定しております。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

[作家プロフィール]
荒巻正行

1968年大阪府生まれ。18歳で単身渡米、メリーランド大学カレッジパーク校卒業、専攻は東アジア学。
卒業後、中国の首都経済貿易大学の大学院に留学、中国の文化大革命を研究中に北朝鮮と出会う。
北朝鮮を文化人類学的視点で映像による記録化を決意し、97年から16年間にわたり25回以上訪朝し、約1000時間の記録を撮る。2007年からはファンキー末吉(爆風スランプ)と共同で北朝鮮ロックプロジェクトを立ち上げ、美少女バンドによる北朝鮮初のロックナンバー「ムルンピョ」をプロデュースする。早稲田大学大学院修了。

●トークイベント
2013年10月12日(土)15:00-16:00

●レセプション
2013年10月12日(土)|16:00 -18:00
東京画廊+BTAPにて


全文提供:東京画廊+BTAP|東京
会期:2013年10月5日(土)~2013年10月26日(土)
時間:(火 - 金)11:00-19:00 (土)11:00-17:00
休日:日・月曜、祝日
会場:東京画廊+BTAP|東京
最終更新 2013年 10月 05日
 

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