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武田陽介:≠ [ not equal to / 等号否定 ]
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 7月 27日

画像提供:サナギファインアーツ copyright(c) Yousuke TAKEDA

そうとしか伝えられないことがあることをもっと素直に喜びたいと思う。
武田陽介

武田陽介
1982年名古屋生まれ。2005年同志社大学文学部文化学科哲学及倫理学専攻卒業。高校の頃より写真制作を始め、その後2005年にアナログからデジタルへ移行。2007、2008年度のキャノン写真新世紀で連続して佳作を受賞。 初個展となる本展では、写真作品及びデジタルフォトフレームを使用したインスタレーションを発表いたします。 人は初めて出会うものと相対した時、理解の手がかりとなる情報を本能的に探してしまいます。不可解な対象に出会った時、その手がかりを掴まえ、己の内のものとしたくなるのです。この心理構造は作品理解へのアプローチとも呼べるものですが、それは人間の生存本能から呼び起こされる抗し難い欲求とも言えます。 武田陽介の作品において、作品理解のための手がかりは明確に存在するにもかかわらず、捉えることは非常に困難です。掴まえようとすると身を翻し、諦めるといつの間にか側に寄りそっている、そんな小癪で油断のならない雰囲気を漂わせながらも、作品が目指すものは驚くほど精緻な空間表現です。写真媒体がほぼデジタル化された感のある現代において、アナログからデジタルへの移行世代である武田陽介が私達へ投げかける世界を是非お楽しみ下さい。 * オープニングパーティー:9月12日(土)18:00 - 20:00

全文提供: サナギファインアーツ

最終更新 2009年 9月 12日
 

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