Events
|
Published: April 26 2013 |
美術作品を見るということ,そして,美術館がどのように作品を提示するかをあらためて考えようとする展覧会です。 抽 象的な作品を「何を表しているかわからない」と言って敬遠する人は少なくありません。 けれども,何か作品を見て「わかった」と思った時にその「わかった」こととは何であるのでしょうか。りんごが描いてある絵を見て「りんごの絵だ」といった ところで,それが「わかった」ということにはならないでしょう。一方「わからない」と感じた時にも,人は何かを感じているはずであり,この展覧会は,その わずかなきっかけを大切にして作品と関わってもらおうとする展覧会です。見て,たやすく何が描いてあるのか「わかった」と思って通り過ぎてしまうよりも, 「わからない」と感じた時にこそ,作品とそれを前にした人との間に様々な関わり方が生まれるはずです。「わからない」ということをポジティブに捉え,「わ からない」からこそ始まる美術作品との関わり方を,見る人と一緒に探っていこうという展覧会です。
〔主な出品予定作品〕 ○三岸 好太郎 「蝶と貝殻<海と射光>」水彩 1934 ○山口 長男 「囲繞」油彩 1956 ○堂本 尚郎 「1959-5」油彩 1959 ○飯田 善國 「HITO MAN」銅 1963 ○斉藤 義重 「無題・赤」「無題・黒」油彩 1966 ○永瀬 義郎 「空のカリカチュール」フロッタージュ・木版 1965 ○柳原 義達 「犬の唄」ブロンズ 1969 ○田中 信太郎 「ディスタンスシリーズ 弧」ステンレススティール 1976 ○白髪 一雄 「普門品 雲雷鼓掣電」油彩 1980 ○木村 忠太 「プロヴァンス地方の家」 1987 ○建畠 覚造 「LANTERN3」合版・木・鉛 1988
全文提供:The Museum of Modern Art, IBARAKI
会期:2013.5.25~2013.7.7 時間:9:30 - 17:00(admission 30 min. before closing) closed on Monday 会場:The Museum of Modern Art, IBARAKI
|
Last Updated on May 25 2013 |