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シャイ・アズライ:Good Eye
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 3月 06日

 

シャイ・アズライは1971年、イスラエル最北端のレバノン国境に近いキリヤット・シュモナで生まれました。 現在は、エルサレムを拠点に、エルサレムの他、テルアビブ、ニューヨーク、ワシントン、パリなどのギャラリ―で作品を発表、一昨年は、テルアビブ美術館で開催された2人展を成功させ、また、昨年のロンドンでのFriezeフェアでは作品が完売となりました。

「何故今でも人々は絵を描き続けるのか?」その質問を問いかけながら、自分はその質問から抜け出すために絵を書き続けている。 それは自分自身にとっても大きなミステリーだ。

シャイの絵画には、砂漠のような風景や作家本人のアトリエを思わせる空間に、大小様々な人物や鳥、ロバなどの動物、日用品や絵筆、バケツやカップ、植物などがファンタジックに散りばめられています。 それは、自分の今までに生きてきた中での経験に基づく風景と、書物で読んだり人から聞いた世界が混在しており、大きさを変えて絵画の中に登場する人物は、周りに描かれるものとのパワーゲームの中に置かれた本人そのものであり、それに呼応するように、ロール(役割)やメディアが変わることで、絵画の構図も自ずと変化するとシャイは言います。

本展のタイトル「Good Eye」には、相手を睨みつけることによって呪いを掛ける魔力「イーヴィルアイ(邪視)」の対義語で、信仰に基づくヘブライ語で、自由主義的(リベラル)な意味合いが込められています。 そこには、批判するのは容易いことではあるが、それを受け入れる「Good Eye」をもち続けることは非常に困難であるという私たちへのメッセージがこめられており、そのような私たちの現状を示唆するかのように、シャイの絵画作品には、力強く、グロテスクな絵画表現とそれを裏打ちするかのような平穏でミニマルな表現とが共存しています。

シャイ・アズライの作品を日本で初めてご紹介する本展では、新作を中心に約10点のペインティングを展示致します。 なお、本展初日にはオープニングレセプションは行いませんが、同時期に、インテリアショップ Bo Concept(外苑前)で開催されるイベントでも作品が展示され、レセプション当日(3月19日)に開催されるトークイベントに作家本人が参加する予定です。また、アートフェア東京でも、イスラエルから参加しているInga galleryのブース(ブースNo.F14)にて作品が展示されます。

Sofa so art
3月16日(土)- 4月7日(日)
BoConcept 南青山店 1F & B1F
(港区南青山2-31-8 Tel. 03-5770-6565)
3月19日(火)オープニングレセプション&トークイベント
*作家本人が来日し、レセプション及びトークに参加します。

アートフェア東京
3月21日(木)- 3月24日(日)
Inga galleryブース(ブースNo.F14)


全文提供:ARATANIURANO
会期:2013年3月2日(土)~2013年4月6日(土)
時間:11:00 - 19:00
休日:日・月・祝
会場:ARATANIURANO
最終更新 2013年 3月 02日
 

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