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西島大介:すべてがちょっとずつ優しい世界
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 2月 12日

西島大介『すべてがちょっとずつ優しい世界』より

西島大介は2004年に『凹村戦争』でマンガ家デビュー。マンガ家としての活動だけにとどまらず、装丁画やグラフィティアート、アートディレクション、さらにDJまほうつかいとして楽曲を発表するなど多彩な活動をしています。

展覧会タイトルにもなっている『すべてがちょっとずつ優しい世界』は、3.11以降東京から広島へ移住してからの、福島や東京への想いを綴った最新作品です。 闇と静寂に支配された「くらやみ村」の住人たちが受け入れる「ひかりの木」は、私たちの置かれている現在そして未来を静かに描き出しています。 一冊の本として作品は完結しましたが、「ずっと描き続けたい世界ができた」と西島は語ります。

西島のすべての作品は手描きによるものです。デジタル化を拒む理由は「複製を前提とした原稿」の価値に関する疑いと、印刷によって消えてしまうテクスチャへの愛情によるものです。『すべてがちょっとずつ優しい世界』では特にその想いが強くなったそうです。

そこで本展は、オリジナルである芸術と複製される芸術とは何かを再考察し、新しい創造の可能性を広げる展覧会といたします。 やみ、ひかり、静寂、森、オーロラ、おばけ、村の人びと、ひかりの木。 一冊の本とはまた異なる「すべてがちょっとずつ優しい世界」をお届けします。 声高ではなく静かに、小さな場所から。

会期中は「DJまほうつかい」がAI KOKO GALLERYに常駐いたします。 また、毎週多彩なゲストをお招きしてのイベント「DJまほうつかいと誰かさん」を開催いたします。作家との対話も含めての展示をお楽しみください。 さらに今回特別に100個限定の「優しいおみやげ」もご用意いたしました。入場料の650円以上相当の品ですので、こちらもどうぞお楽しみに。 とりあえずの会期は6月8日までといたしますが、おみやげの限定数に達するまでは、ギャラリーを開けて皆様のご来廊をお待ちしております。ぜひご高覧ください。

「DJまほうつかいと誰かさん」
ゲスト:蓮沼執太、大谷能生、白水桜太郎&龍宮さかな、suzukiiiiiiiiii&youpy、さやわか、植本一子、detune.、タカノ綾

(決定次第 Twitter / Facebook / HPにて告知予定)

入場料 通常650円 / イベント時1000円 (おみやげ付き:100個限定)
完全予約制 受付は当日の13時まで。

西島大介

全文提供:アイ・ココ ギャラリー
会期:2013年4月6日(土)~2013年6月8日(日)
時間:木(18:00-20:00) 土・日(15:00-19:00)
休日:月・火・水・金・祝日
会場:アイ・ココ ギャラリー
最終更新 2013年 4月 06日
 

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