Physical Graffiti＝身体の落書き
現代社会において人は、自己と他者の身体を認識し、良好な関係を構築することが出来なくなってきている。 それは、「暴力」、「性」、等の他者の初期衝動を自己の身体で認識する機会が少なくなったからではないか。 私たちはこの社会に生きている人間として、そのような疑問を持っている。身体と衝動をはっきり自覚する必要がある。それを今一度経ない限りは、他者の身体はおろか自己の身体ですら認識することなど到底出来ない。 私たちは、自己の初期衝動を作品として表出させることで、いつか他者の身体を認識することに近づけるのではないかと考えている。そんな、甘い希望を持ち、今日も身体の落書きを繰り返すのだ。

［作家プロフィール］
■三草　裕矢（みくさ　ひろや）
1989年　和歌山県に生まれる
2012年　倉敷芸術大学美術工芸学科油画コース卒業
2012年　京都造形芸術大学大学院修士課程芸術表現油画在籍中
絵を描いています、どんどん大きくしたいです。絵の具でカチカチにしてやりたいです。すると僕も逞しくなります。

■廣田　郁也（ひろた　ふみや）
1989年　東京都大田区に生まれる
2012年　東京工芸大学芸術学部アニメーション学科ゲームコース卒業
2012年　京都造形芸術大学大学院修士課程総合造形領域在籍中
現在は「静と動」をテーマに、分野を問わず美術作品を制作しています。