増本泰斗:Untitled Devices (Small Actions and Thoughts) |
展覧会
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執筆: カロンズネット編集3
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公開日: 2012年 11月 27日 |
ギャラリー・テラ・トーキョーは弊廊にて初となる増本の個展を開催いたします。 増本は「表現するというより、分からないことを学習していくような活動そのものを作品とする」作家です。 水戸芸術館現代美術ギャラリークリテリオムでの個展(2012年)、ART FORUM誌に”Lee ambrozy選、The Best of 2011”(2011年12月号)として掲載されるなど活躍を広げている作家です。 増本は、ワークショップ、対話、実験を通して、個人やその周辺の「答えがないこと」を、他者、物、出来事との相互作用のなかで探るという「活動」をします。 その間に主体と非主体の入れ替わりが起こり、我々は計らずとも第三者を「学習」することになるのです。 本展では、「学習」を生み出す装置としての道具や、口頭でのインストラクションによる行動を作品とし、オープニング当日その場でのみ発生するパフォーマンス作品も発表予定です。 また、様々なゲストとともに都内各所にて関連企画「ideas on the move」を開催します。
[作家コメント] 日々の営みの背後に潜む様々な困難やトラウマを克服するための新たな知性を、脳の片側だけでなく、腰から上と腰から下を別々に、あるいは同時に用いて手繰りよせたい。もちろん、そんな容易く獲得できるものではないはずだ。だからこそ、確かなことを少しずつ疑視めなおし、不確かなことに手探りに挑んでいくこと。たとえ些細な一歩だとしても、何度も何度も挑戦することで確実にそのような知性に近づいていくのであれば、それもまた悪くないはずだ。
[作家プロフィール] 増本泰斗 Yasuto Masumoto
1981 年広島県生まれ。アーティスト。2006年東京工芸大学大学院修士課程メディアアート専攻写真領域修了。 2007年~2008年ポルトガル・リスボン在住。 「Gremio Recreativo Escola de Politica 」及び「The Academy of Alter-globalization」主宰。ディスカッション・プロジェクト「Picnic」企画。 主な展覧会に「クリテリオム82水戸芸術館/2012」」「Blue, Red, White and Yellow(観察社、広州/2011)」「No Soul For Sale(collective parasolとして。テートモダン、ロンドン/2010)」「56th Oberhausen International Short Film Festival(ドイツ/2010)」など。主な掲載誌に「The Best of 2011」Lee Ambrozy/Art Forum 2011 年12 月号。「Électrons libres en performance 」GUY SIOUI DURAND/Inter Art Actuel 108号(2011年春号)。「Artist adds raw emotion to sound bytes」Ines Min/コリアンタイムズWEB版 2010年6月。「誤訳の可能性」粟田大輔/美術手帖 2009年11月号。「Delicate Tongue」桝田倫広/カロンズネット 2009年8月(WEB)など。
<関連企画> Ideas on the move 様々なゲストと共に、まだ実現していないアイデア、整理できていないアイデアについて議論したり、紹介したり、あるいは無謀にも挑戦してみる。何かアート作品やイベントとして成立する少し前の段階と真摯に向き合い、公に開き、衝突し炸裂すること。こそが重要である。というような企画。都内各所にて開催する予定です。詳細は下記ウェブサイトにて随時更新します。 http://ideasonthemove.tumblr.com/ *参加者 杉田敦(美術批評) 田中裕之(建築家) CAMP The Academy of Alter-globalization(アートトリオ) 吉崎和彦(キュレーター) 小泉元宏(社会学、文化政策研究)
全文提供:ギャラリー・テラ・トーキョー
会期:2012年11月22日(木)~2012年12月21日(金) 時間:12:00 – 19:00 休日:日・月・祝 会場:ギャラリー・テラ・トーキョー
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最終更新 2012年 11月 22日 |