大岩オスカール:Looking my World |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集3 |
公開日: 2012年 9月 24日 |
関西で初となる大岩オスカールの個展をいたします。 大岩オスカールは1965年に日系2世としてブラジルのサンパウロに生まれます。サンパウロ大学で建築を学んだのち東京やロンドン、ニューヨークと移り住み、現代美術の作家として国際的に活躍する基盤を培ってきました。会田誠や小沢剛らとともに昭和40年会のメンバーとして90年代後半の日本の現代美術を牽引してきたことでも知られています。 現在はニューヨークにアトリエを構えながら、日本やアメリカ、ヨーロッパのみならずブラジルやアジア諸国での美術館や画廊で精力的に発表を続けています。国際的な視野を持ち、脱欧米中心主義以降の世代において最も活躍する作家の一人と言っても過言ではないと思います。ごく最近では2014 FIFA World Cup Brazilの公式アートポスターを手がけるアーチストの一人としてマルレーネ・デュマスやウィリアム・ケントリッジらとともに選ばれました。オスカールの初期の作品には彼が生まれてもみない日本の昭和を彷彿とさせるような古びたマンガのひとコマのようにゆったりと穏やかなシーンが描かれていました。その一見ゆるやかな風景描写からニューヨークに移り住んでからのメッセージ性のつよいダイナミックな作品にいたるまでそこには常に心揺さぶられるような先見的なモチーフが隠されていて、その洞察力の深さに驚かされます。今展はNest seriesを中心とした油彩と身のまわりのものを描いたドローイングを展覧、ニューヨークに移り住んでからの10年の新作と旧作を交えてご紹介いたします。 全文提供:ギャラリーほそかわ 会期:2012年10月1日(月)~2012年10月24日(水) |
最終更新 2012年 10月 01日 |