戸井安代:息をとめるとき |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集3 |
公開日: 2012年 9月 12日 |
音楽ユニット畦で活動し演奏とともに影絵の制作をしている戸井安代の個展を開催します。 近年発表しているインスタレーション作品では影絵をさらに発展させた展示を行っており、8mm映写機から映し出されるノスタルジックでほのぼのとした世界は戸井の世界観をより凝縮しています。 今展「息をとめるとき」は日常の中で見出された、ふと息をとめて立ち止まってしまうような瞬間、そのときに五感を通して感じる感覚、例えば一瞬の張りつめた空気であったり、凛とした佇まいに触れた感覚であったり、と誰でもが一度は感じた事のある感覚を、影絵を中心としたインスタレーションで提示してゆきます。 戸井は8mm映写機の構造と影絵はともに人の手から紡ぎ出されたテクスチャーを孕んでいて、より陰影を強く映し出す8mmならではの特性が自身の作品に必要不可欠であると考えています。それは影が実体よりも、そのものに纏うイメージや感覚を広がりを持って伝えるということにも繋がっています。 古来より人は暗闇の中にイマジネーションを持ち想像力を働かせてきました。昨今の夜も明るく照らす生活の中では闇や影に人がイメージする意味は変化しているのではないでしょうか。 戸井の作品はランプや電灯の時代から現代にさしかかるちょうど狭間にいるような、どこか懐かしい感覚を思い出させてくれることでしょう。 [作家コメント] [作家プロフィール] 全文提供:20202(ツーオーツーオーツー) 会期:2012年9月22日(土)~2012年10月30日(火) 時間:15:00~19:00 休日:日・水 会場:20202(ツーオーツーオーツー) |
最終更新 2012年 9月 22日 |