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秦 雅則:人間にはつかえない言葉
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2012年 8月 09日

「色と形」278×278㎜/タイプCプリント/2012

「死に化粧のように」278×278㎜/タイプCプリント/2012

[作家コメント]
今回、”鏡と心中”という新しい一連のシリーズから「人間にはつかえない言葉」という作品を発表する。
この作品は、私が選択し経験したものの腐敗だ。
そして、かつて光のあてられたものの行く末、すなわち現在から未来への挽歌である。

私は瞬間の定着を信仰せず、流動をそのままに写真にすることを選択した者である。
それが故に、この矛盾を抱えることを厭わない。
それは、常識的な物の見方や考え方では見出せぬ禍々しい二次元であり、この平均化された二元論の世界では問いただされぬ光と影の間である。
日々移ろい変わっていくすべてを一点から包括すべく、人間には使えない言葉に耳を傾け、私はその人間に仕えない言葉に目を見張るのだ。

まだ聞かぬ、まだ見ぬ者には分からないことばかりだろう。
しかしながら、そこには威厳ある態度で記憶と記録とが存在しているのである。

秦雅則


全文提供:artdish g
会期:2012年8月8日(水)~2012年9月2日(日)
時間:12:00~22:00
休日:月
会場:artdish g
最終更新 2012年 8月 08日
 

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