窪田美樹:かげとりと、はれもの |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2009年 6月 01日 |
窪田の作品の特徴は、そのサイズや形状から我々の身体とダイレクトな関係を示す「家具」の持つ量感と、家具のネガティブスペースを埋め、その表面をパテでつないで削り出すことで生まれる絵画的とも言える表面性です。脚の間、肘掛けと座面の間、扉の間など、空間を埋められた家具は、あたかも人が何かに埋もれていくような印象を残しつつ、研磨された表面から立ち現れる家具のディテールが埋もれる前の姿を暗示します。目の前に実在するかたちと、埋もれたことで虚構のイメージと化したかたちが混在する窪田の作品は現代彫刻の新しい可能性を含んでいます。また本展では、平面的な要素にボリュームを持たせることで立体化し、それらを集積させることで彫刻を成立させる新たなアプローチにも挑戦しています。昨年よりshiseido art egg、所沢ビエンナーレ、トーキョーワンダーサイトと活躍の場を広げている窪田美樹の新作展をこの機会に是非ご高覧ください。 窪田美樹 個展 グループ展 レジデンス ※全文提供:hpgrp GALLERY 東京 |
最終更新 2009年 6月 05日 |