姜智仙:つがい |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 11月 09日 |
姜智仙は、独自のデザインを追求する過程で、自分の民族性からアイデンティティを探ることで、作品制作を行っている。 一般家庭でも安価で手に入れることのできた「民画」は、縁起担ぎや室内装飾を目的に、屏風や掛軸にしたり、壁に直接貼るなどして用いられていた。美徳や出世、吉兆の象徴として描かれるモチーフの構成は、絵師が描く正統画の形式に則っているが、正統画にはない素直で天真爛漫な表現が特徴である。姜はそこに、作者の個人的な感情や生活の知恵など、韓国民族の生活そのものが込められていると感じ、自分のルーツとして見直すようになった。 文化のグローバル化が進む中で、日本のデザインには強い個性を感じたという彼女が、来日して7年目となる現在、改めて自分のアイデンティティを探る。今回、「つがい」をテーマに制作した作品には、彼女自身が大切にしている想いがこめられている。 姜智仙 KANGJISUN ※全文提供: Gallery Ort Project 会期: 2011年11月23日(水・祝)〜2011年11月27日(日) |
最終更新 2011年 11月 23日 |