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humanite lab vol. 44 吉原洋一:詩人・声・肖像
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 11月 08日

《高橋睦郎 2010. 6. 8》ゼラチンシルバープリント | 56.0x45.7cm | 画像提供:ギャルリー東京ユマニテ | Copyright© YOSHIHARA Yoichi

吉原洋一は1983年神奈川県生まれ。大学時代に訪れたパリで偶然、アンリ・カルティエ・ブレッソンの作品に出会い強烈な印象を受け、「写真で人を撮る」ことに魅せられてきました。現在は、ポートレイト写真を中心に発表をしています。

ギャルリー東京ユマニテでは、2006 年10 月から詩人が自作を朗読するプロジェクト「La Voix des Poètes (詩人の聲)」の企画に協力。その後、他画廊での公演も増え今年700 回を迎えます。

吉原は、詩人が画廊という空間において自身の肉声にのせ自作を1時間朗読すること、そして詩人への興味からこの撮影を始め ました。今回の展示は、昨年 6 月以降、当画廊を会場に、1 時間 10 枚に限定されたなかで撮影された作品です。参加詩人は、高橋睦郎、白石かずこ、稲葉真弓、伊藤比呂美、天童大人など17人。画廊という非日常の空間で繰り広げられるパフォーマンス、詩人の一瞬が切り取られ、鑑賞者とともに作られる緊張感。吉原の写真からは、対象者への温かい眼差しが感じられます。会期中 には、朗読会も行われます。この機会に是非ご参加下さい。

作家コメント
詩人が自らの詩を声にするとき、彼らの言葉は外側へとはなたれていく。しかし、彼らの意識は自らの言葉自体にすいよせられるようにして、内側へとしずんでいく。その姿は、詩人が詩人たるゆえんであると同時に、あまりに剥き出しにされた人間そのものに感じる。気が遠くなるくらいに危うく、無邪気なまでにまっすぐな彼らに対する畏怖と憧れから、ぼくは目をそらすことができないでいる。

吉原洋一 (よしはら・よういち)
1983 神奈川県生まれ 2006 慶応義塾大学文学部倫理学専攻卒業 現在、日本近代文学館(東京・駒場)に勤務
2007 年よりグループ展(都内)などで発表を始める

●関連企画
会期中、詩人による朗読会を開催します。是非ご参加ください。
各回19 時開演 入場料:¥2,700(予約) \3,000(当日)、学生\1,500
「La Voix des Poètes ( 詩人の聲) 」 http://g-tokyohumanite.jp/human/l-v-d-p.html
12/22 (木) 伊藤比呂美、12/26 (月) 天童大人、12/27 (火) 野谷文昭、 12/28 (水) 高橋睦郎

※全文提供: ギャルリー東京ユマニテ


会期: 2011年12月22日(木)-2011年12月28日(木) ※12/25(日)休廊
会場: ギャルリー東京ユマニテ

最終更新 2011年 12月 22日
 

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