| EN |

兼田言子写真展:不在への抵抗
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 10月 14日

画像提供:ギャラリーマキ | Copyright© KANETA Kotoko

広島、テニアンを結び
耐えがたさを受け止め 進む力を蓄える可能性を希いて

失われたものが痕跡をとどめる影、闇。
ゾーン・ゼロ(アンセル・アダムズによる光の11階調のなかのもっとも暗い黒)。
そのゼロ領域の不可視の闇のなかに描き込まれた無数の光の痕跡、出来事の痕跡。
写真の影を凝視することは、この痕跡をわたしたちの網膜の上に掬い出し、私たちの意識の上に救い出すための、特別の行為なのだ。
そのためにも、写真家はまず闇を凝視しなければならない。
闇のなかに刻まれた過激な光の模様を想像しながら。
私たちもまた、写真に写し取られた闇を見つめねばならない。
そこから浮上する、歴史と記憶の織物をみずからのものとするために。
今福龍太

※全文提供: ギャラリーマキ


会期: 2011年10月14日(金)~2011年10月29日(土)
営業: 13:00 − 19:00(金のみ − 20:00) 休 : 日-月
会場: ギャラリーマキ
オープニングレセプション:10月14日(金) 18:00 – 20:00

最終更新 2011年 10月 14日
 

関連情報