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鈴木隆:daylight
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 9月 30日

「Light」 2010 acrylic, ink on cotton | 606 x 1852 x 30 mm, overall | Copyright© Takashi Suzuki | 画像提供:ギャラリーヤマグチ クンストバウ

鈴木隆(b.1957-) は、東京芸術大学で彫刻を学び、初期は鉄彫刻を空間に配する仕事で、高い評価を得てきました。2000 年前後から赤い色を用いるようになり、立体の表面や木パネルに色をのせ、赤い物質が空間の中に浮遊するようになりました。この数年は、赤に並列するもう一色として青を取り入れ、赤と青による作品を展開し、ヨーロッパを中心に海外でも活躍をしています。また来年頃には韓国での個展も予定されています。

本展では、赤と青、二色対のキャンバス作品を主に、紙のドローイング作品を加えて構成する予定です。 そして、その彩光が及ぼす空間を提示します。空間容量・支持体の素材・画面の大きさ・色の明度・そして作品と作品との位相関係等。多様な要素の組み合わせを、独自の感覚と技術で、単なるモノクロームの画面を超えて、アートへ昇華させる鈴木氏。

自作の足跡:
初期の空間を分節する鉄彫刻の制作、のちの場所性を取り込んだ鍛鉄の散在いたるまでの二十数年。
そこからより視覚的な明示を求めて180 度転換し色彩の世界へと移行しました。
制作の総タイトルを” Texts” とする赤一色のモノクローム連作へ、その綴りの制作を継続して十年を超える月日です。
そしてここ数年の制作にいたっては青い色彩が組み合わされるようになりました。それは赤に対する極めて恒常的な併置、そのまず最初にあるべきものと思ったからです。また典型的な対比への選択はいくつかの個人的追憶とともに、ある希薄な印象をも呼び込む試みです。
そうして向え入れた青との鮮明な対比をまえにして・・・二分されたあやうさと同時に規律を伴った質が共鳴するあらたな覚醒へ展開できたらと思っています。
<作家コメント 2011.9.20 >

鈴木隆
1957  東京生まれ、東京在住
1976  東京都立芸術高等学校卒業
1981  東京芸術大学美術学部卒業
大橋賞を受賞/東京芸術大学
第4回ジャパン・エンバ現代美術展で大賞を受賞
1983  第3回ヘンリー・ムーア大賞展で佳作賞を受賞
1984  東京芸術大学大学院修士課程美術研究科修了
1985  東京芸術大学美術学部研究生修了
2000  第5回TUES 2000展でTUES賞を受賞/美ヶ原高原美術館
[アーティスト・レジデンシィー] ホンブルグ 及び ザールブリュッケンにて滞在制作/ドイツ 2001  ザンクト・ヴェンデル/ドイツ 及び ポントレジーナ/スイスにて滞在制作
2005  ハノーバ 及び グレンツァハ・ビィレン にて滞在制作/ドイツ

個展
2011 「daylight」 ギャラリーヤマグチ クンストバウ/大阪
「daylight」 Galerie Christoph Abbühl, Solothurn/スイス
2010 「red , blue and light」 ギャラリー現/東京 
「red, blue and light」 House of Art - Budweis, Czech Republic/チェコ
2009   「Die Sprache der Farbe」 Galerie Christoph Abbühl, Solothurn/スイス
「Art Amsterdam`09 SOLO」 Amsterdam RAI Parkhal, Amsterdam/オランダ
「daylight」 ギャラリーテラシタ/東京 
200 8 「works on paper」 ギャラリー現/東京
2007 「Red Studies」 ギャラリーテラシタ/東京
「Recent Works」 ギャラリーヤマグチ クンストバウ/大阪
「with red」 Ausstellungsraum - Hebel_121, Basel/スイス
「Albeiten auf Papier」 Galerie Carmen Weber, Zug/スイス
2006  「Red - interval」 ギャラリー現/東京
「Monochromes」 ギャラリーテラシタ/東京
「Text」 CONCEPT SPACE, Bordeaux/フランス
2005  「Takashi Suzuki-Gouachen」 Galerie am See, Zug/スイス
Institut für bildenerisches Denken, Grenzach-Wyhlen/ドイツ
2004  「ONE」 ギャラリーテラシタ/東京
「Scarlet Paintings "Text"」 Das Gästezimmer, Wolhusen/スイス
「Scarlet Monochrome/Light」 ギャラリー現/東京
2003  「Scarlet Paintings/NOTE」 ギャラリーテラシタ/東京
「Works of Scarlet」 GALERIE ANDO/東京
2002  「Works of Scarlet」 ギャラリー現/東京
2001  「memory」 CONCEPT SPACE/渋川
Museum St.Wendel, Mia-Münster-Haus, St. Wendel/ドイツ
「回想の地」Gallery AD&A/大阪
2000  TUES 2000 鈴木隆展、美ヶ原高原美術館/長野
「鈴木隆展」記憶の深度/場所の精度、ギャラリーαM/東京
「ここではない何処か」 ギャラリー現/東京
1998  Ausstellungsraum - Hebel_121, Basel/スイス
1997  ギャラリー現/東京
1996  GALLERY 360°/東京
ギャラリー現/東京
1995  GALLERY 360°/東京
1994  ギャラリー現/東京
GALLERY 360°/東京
1993  Galley GHIBLI/東京
1988  ギャラリー現/東京 (1993年まで毎年)
1987  Gallery MANIN/東京
1984  ANDO GALLERY/東京
1983  鎌倉画廊/東京

その他
2004  財団法人ポーラ美術振興財団、国際交流助成対象者に選出される
出版書籍 [PERSONAL STRUCTURES] に参加作品紹介/ドイツ、オランダ、アメリカ
2000  TVプログラム「Caltur Spiegel」Saarlandischer Rundfunkにて滞在制作と作品紹介/ドイツ
テレビ美術館「TUES 2000 鈴木隆展」に出演、インタビュー及び作家、作品紹介
1998  NHK・新真夜中の王国 - Entertainment News にて「KOMMUNIKATION」展の作品紹介

全文提供: ギャラリーヤマグチ クンストバウ


会期: 2011年11月5日(土)~2011年11月26日(土)
会場: ギャラリーヤマグチ クンストバウ
オープニング レセプション: 2011年11月5日(土)17:00~

最終更新 2011年 11月 05日
 

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