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トーキョー発、舞台芸術の祭典「フェスティバル/トーキョー」 9月16日(金)開幕
ニュース
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 9月 14日

演劇と社会、演劇と都市との関係を問い直す舞台芸術の祭典「フェスティバル/トーキョー」が東京・豊島区のにしすがも創造舎を中心に9月16日(金)~11月13日(日)にかけて開催される。

今回は、東日本大震災後の現実を踏まえて、「私たちは何を語ることができるのか?」をテーマに、公演会場を劇場だけでなく、野外、都市空間、ウェブへと拡張し、新たな舞台芸術を創出するプロジェクトを試みる。

オープニングは、「宮澤賢治/夢の島から」と題し、宮澤賢治の言葉から発想され生まれた飴屋法水構成・演出『じ め ん』、ロメオ・カステルッチ構成・演出『わたくしという現象』の2つの作品が野外公演される。

主催プログラムには気鋭の演出家・カンパニーの作品が揃った。昨年、瀬戸内国際芸術祭において豊島で野外公演を行った維新派の20年ぶりの東京野外公演となる『風景画―東京・池袋』(構成・演出:松本雄吉)、主にインターネット上で展開されるPort Bによる実験的な公演『Referendum―国民投票プロジェクト』(構成・演出:高山明)、遊園地再生事業団『トータル・リビング 1986-2011』(作・演出:宮沢章夫)、アーティスト集団カオス*ラウンジによる初の「演劇」作品『カオス*イグザイル』、気鋭のダンサー・振付家・白井剛による『静物画―still life』(構成・振付・演出:白井剛)、2005年にベッシー賞を受賞したジェローム・ベルの『ザ・ショー・マスト・ゴー・オン』(構成・演出:ジェローム・ベル)など魅力的なプログラムが並ぶ。

ほかに、アジア全土から選ばれた11組のカンパニーによる〈F/T 公募プログラム〉、過去3回のF/T参加アーティスト有志による朗読会〈なにもない空間からの朗読会〉、震災後の演劇/芸術の実践と社会との接続を確認、問い直すシンポジウム〈私たちは何を語ることができるのか?―演劇の想像力を問い直す対話の場〉、世界の演劇史に残る傑作やアーティストのドキュメンタリー映像の上映とトークによって演劇のアクチュアリティを捉えなおす〈F/T テアトロテーク〉、来日したアーティストによる特別講義〈F/T ユニバーシティ〉などさまざまなイベントも予定されている。

また、フェスティバル/トーキョーと同時期に開催される〈F/T参加作品〉には岡田利規(チェルフィッチュ)による『家電のように解り合えない』が豊島区立舞台芸術交流センター・あうるすぽっとで公演される。主演はダンサー・森山開次、美術・宣伝美術を美術家・金氏徹平が手がけている注目の1作だ。詳細は、公式ウェブサイト<http://festival-tokyo.jp/>を参照。

最終更新 2011年 9月 13日
 

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