| EN |

山田喜代春:詩画木版画のことばと描くこと
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 9月 12日

《吾亦紅》木版画 | Copyright© Kiyoharu Yamada | 画像提供:ワイアートギャラリー

京都在住の著名な木版画家にして詩人の山田喜代春さん。待望の手描き詩画集「絵日記 万歩のおつかい」から選ばれた原画と、木版画を展示します。

生活感情を生のまま表出する境地を俳句や四行詩で制作し、 ほろ苦くも心ほんのりの句に独創的な絵画をつけてきました。展覧会の内容は、原画と木版画、木版の版木と順序摺り、作品発想の原点であるスケッチ帖さらに、「講演会・はじめての創作 しりとり詩句百連」を発表します

9月24日(土)・25日(日)  午後2時より 各回30名
参加方法は、MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店へお問い合わせ下さい

俳諧連歌の発句から派生した俳句は今日ほど多様化し、大衆化した時代はないと言えます。またヨーロッパの最も古い詩のかたち、四行詩もインターネットや携帯電話によつて気軽に制作する人々が増えました。

詩画木版画を30年余制作してきた山田氏はかならず季語と切れを入れた俳句を創り、下の句を四行詩の頭に取り入れた連作を、百編をはじめて発表します。四苦八苦する連作づくりは想像力ひろげ、心の中の情景を深めてくると山田氏は吐露します。安易な詩句づくりの風潮に、ささやかな警鐘を鳴らしています。

しりとり詩句百連(一部)
・駆けめぐれ双六の旅 島めぐり
・島めぐり
大島小島火山島
流人の島の
墓一基
・墓一基地蔵と見まがふ秋の野辺
・秋の野辺を行けば
秋篠寺のちさき門
常に御座すは伎芸天
その御手に摘みし野草を捧げたや
・捧げたや詩神にこの身と泡盛を

全文提供: ワイアートギャラリー


会期: 2011年9月16日(土)~2011年9月30日(日)
会場: MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 7F サロン ド 7(セプト)
         (大阪市北区茶屋町7-20チャスカ茶屋町ビル
           http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-MJumeda.html#event


最終更新 2011年 9月 16日
 

| EN |