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窪田美樹:人の山
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 8月 19日

《絵画空間》 2011年 | H250 x D200 x W200mm | インクジェットプリント | 画像提供:hpgrp GALLERY東京 | Copyright© Miki Kubota

家具を用いて、「実在と虚構」を暗示する作品を中心に発表して来た窪田美樹の新作展をご案内申し上げます。

目の前に実在するかたちと、かたちの中に埋もれるイメージを混在させることで強い個性と存在感を放つ窪田の作品は、常に現代彫刻の新しい可能性を示唆しています。本展では、数年前から取り組んでいる、平面的な要素にボリュームを持たせて立体化し、それらを集積させることで彫刻を成立させる新たなシリーズを展示します。

量塊や、素材と形の関係という彫刻的概念を独自のアプローチで展開している窪田美樹の新作展をこの機会に是非ご高覧ください。

見る事で衝動的に起る感覚というのは、何に由来しているのだろうか。例えば、初めて見るから驚くと言うが、実際感情は既存の記憶になぞらえて動くものではないか。既に知っている何かと重なる、だから驚く、怖がる、面白がる。見る行為と感情の間に、対象だけでなく別の何かがあるとするなら、一体何を見ているのか。あるように見える事と、実際にある事の違いに興味を持っている。「虚像で実像を作る」という言葉をイメージして、紙に焼かれた写真や絵画のコピーを握りつぶして形を与える。写真や絵画におさめられた空間を素材として彫刻作品を制作する。
-窪田 美樹

窪田 美樹 Miki Kubota
1975 神奈川県生まれ
2001 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース修了

個展
2010 「よりあい」grisette(東京)
2009 「かげとりと、はれもの」 hpgrp gallery 東京(東京)
2008 「DESHADOWED かげとり(第2回ARTEGG)」資生堂ギャラリー(東京)
2007 「かげとり」新宿眼科画廊(東京)
2005 「うつくしい景色」appel( 東京)
2003 「座敷芸」かわさきIBM市民ギャラリー(神奈川)
「おいしいね」なるせ美術座(東京)
「破裂」Gallery Jin 、東京
2002 ガレリアキマイラ(神奈川)
2001 「切りとることと配列すること」ギャラリーαM(東京)
exibit LIVE(東京)
2000 「ART-ING 東京2000:16× 16」ギャラリーSOL(東京)
フタバ画廊(東京)

グループ展
2010 「皮膚と地図(あいちトリエンナーレ入選企画展)」愛知芸術文化センター(愛知)
2009 「Haptic - 触覚」ヴィック・ムニーズ キュレーションによるブラジル・日本アーティスト、トーキョーワンダーサイト本郷(東京)
2008 「所沢ビエンナーレ・プレ美術展-引込線」(所沢)
2008 「無題/UNTITLED」hpgrp GALLERY東京(東京)
2006 第3回府中ビエンナーレ、府中美術館(東京)
2005 「美術の星座2005」ギャラリーくまい(東京)
「Shows」アルスギャラリー(東京)
2002 Gallery Jin(東京)
2001 「セレクション展」ガレリアキマイラ(神奈川)
2000 「美術の星座」 なるせ美術座(東京)
ART-ING 東京2000:16× 16《INDEX》展 セゾンアートプログラム・ギャラリー(東京)

全文提供: hpgrp GALLERY東京


会期: 2011年8月26日(金)-2011年9月19日(月・祝)
会場: hpgrp GALLERY東京
オープニングレセプション: 2011年8月26日(金)19:00 - 21:00

最終更新 2011年 8月 26日
 

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