iTohenさんでの展示も今回で5回目。 本当に多くの大切な出会いの場にしていただいています。 このつながりこそが表現の源。 巷ではアートで町おこしが盛んに行われていますが、ここではまず人が主役。 いろんな価値表現のつながりそのものがアートとなっている気がします。 私の制作も「キャンバス」の中での仕事から、空間全体を「絵画」でつくるもの、「立体的なもの」に多様化してきました。 表現はその外、周りにある世界に干渉するものであるという感覚です。 作品はもちろん、空間が作り出す空気を感じていただけたらと思います。 -記 高田竹弥
今回、iTohenにて第200回目となる今展では、 弊廊にて5回目の開催となる高田竹弥(たかたたけや)氏をご紹介致します。
高田さんの作品は、いつも思うのですが、自身の“仕事の跡”を感じません。汗をかいた・・だとか、苦労しました・・だとかの労働の跡を感じないと言うか。作品が、昔から雨風を受け、各々の時間(この場合、人になぞらえて経験と言っていいかと思います)をそれなりに経て、酸いも甘いも噛み分けたモノたちが、静かにしかし雄弁に物語りを聴かせてくれる。そんな錯覚をおぼえます。
今展は「小さな窓から」と題した括りになるとのこと。<窓>は家で言う、室内と屋外をつなぐ部分とも言えるでしょうか。住人次第で、閉めきった空間にもなるし、開け放すことも出来る。ようは、そこに実際に住む人によって空間がいかようでも変わりうる、と言うことでしょうか。 iTohenのそこかしこに、様々な<窓>が並ぶようです。さて、そこから見えてくる風景はどんなものなのでしょうか。
今展は新作を含め25~30点の作品が並びます。
高田竹弥 Takeya Takata 兵庫県生まれ 1992 金沢美術工芸大学/美術学部 油画専攻 卒業 2003 三重/伊賀の里山にアトリエを置き活動
近年の活動 -2011 「高田竹弥・渡辺遼 二人展」桃居(東京)
-2010 「WORD」gallery 古道具 MARUNI(神戸)
-2009 「HAKOART展」すどう美術館(小田原) 「こころの旋律」iTohen (大阪) 「こころをつなぐもの」NOKTA(伊豆) 「白の規律」gallery it's(東京)
-2008 「時間の園」巡回展 森岡書店(東京) 「薄明かりのなかに」gallery mamma mia(滋賀) 「静かな時間」NOKTA(伊豆)
-2007 「時間の園」iTohen (大阪) 「そこに包み込まれている」ギャラリー島田(神戸)
-2006 「オークション展」すどう美術館(東京/銀座) 「はこ」sewing gallery(大阪) 「Small, Simple & Sweet Project」mamma mia(滋賀) 「ミニアチュール・神戸展 vol.6」ギャラリー島田(神戸) 「そらみいと」soramimibunco×iTohen 協同企画(大阪) 「風によせて」iTohen (大阪)
-2005 「オークション展」すどう美術館(東京/銀座) 「ミニアチュール・神戸展 vol.5」ギャラリー島田(神戸) 「そらみいと」soramimibunco×iTohen 協同企画(大阪) 「つちのきおく」iTohen (大阪) 「セカンドライフ展」銀座三越(東京/銀座)
-2004 「いろいろ展」 sewing gallery(大阪) 第8回 「若き画家たちからのメッセージ2005」展 すどう美術館(東京/銀座) 「COMING ART展」 すどう美術館(東京/銀座)
高田竹弥展:アーティスト・トーク 8月7日(日)16:00~(約1時間を予定) 語り手:高田竹弥<作家>×聴き手:美術ライター小吹隆文 作品についての創作秘話や、高田さんの伊賀での生活などを美術ライターの小吹隆文さんに引き出して頂こうと思います。
※全文提供: iTohen
会期: 2011年7月27日(木)-2011年8月7日(日)※7月29・31日はライブを開催 会場: iTohen
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