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MAMプロジェクト015:ツァン・キンワー
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 7月 25日

《モノグラム:ルイ・ヴィトン》2009年|黒いビニール | ルイ・ヴィトン メゾンギャラリー、香港 | 画像提供:森美術館

刺激的な文字の嵐に包まれる体感型映像インスタレーションが登場

ツァン・キンワー( 曾建華)は、香港を拠点に北京、パリ、ニューヨークなど世界各地で作品を発表し、数々の国際ビエンナーレで脚光を浴びてきました。ツァンは、文字を使ってユニークな作品を制作します。美しい花や葉が壁紙の模様のようにデザインされた作品をよく見ると、それがアルファベットや漢字で描かれており、挑発的な文章が浮かびあがることに気づきます。

2009 年より展開している《七つの封印》のシリーズは、暗い部屋の天井や壁に文字が投影される映像作品です。ここではさまざまな文字が生き物のように動き回り、増殖し、雷雨のように激しく飛び散ります。聖書をはじめ、政治、哲学などあらゆる観点から得られた言葉を通して、ツァンは存在や価値観に関する根本的な問いを私たちに投げかけます。

森美術館では、このシリーズの新作《第五の封印》を発表します。展示室内の四面の壁が文字に包囲され、サウンドを含むダイナミックなインスタレーションは、見る人の心と身体を揺さぶるような、新鮮な刺激をもたらす装置として機能します。圧倒的な文字の嵐に包まれ、視覚的な美しさに隠された文字の意味に気づくとき、一人ひとりの心の中にさまざまな想いが湧きあがってくることでしょう。

ツァン・キンワー(曾建華)
1976年中国広東省生まれ。1982年に香港に移住し、香港中文大学芸術学部卒業後、ロンドン芸術大学カンバーウェル・カレッジで製本を学ぶ。主な展覧会に「Drawn in the Clouds」(キアズマ現代美術館、ヘルシンキ、2008年)、第10 回リヨン・ビエンナーレ(2009年)、「Memories of the Future」(リウム・サムソン美術館、ソウル、2010年)、愛知トリエンナーレ2010(名古屋、2010年)、第17回シドニー・ビエンナーレ(2010年)など。

■ アーティストトーク (日英同時通訳付)
出演:ツァン・キンワー
日時:2011年9月17日(土)14:00-15:30 
会場:森美術館展示室内 
定員:80名(要予約)
料金:無料(要展覧会チケット)
申し込み: 森美術館ウェブサイト

■ キュレータートーク ( 日本語のみ)
出演:荒木夏実( 森美術館キュレーター)
日時:2011年11月19日(土)14:00-15:30
会場:森美術館展示室内 
定員: 80名(要予約)
料金:無料(要展覧会チケット)
申し込み: 森美術館ウェブサイト

※全文提供: 森美術館


会期: 2011年9月17日(土)-2012年1月15日(日)
会場: 森美術館

最終更新 2011年 9月 17日
 

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