画像提供:ギャラリー恵風
今年1月に大阪・2kw galleryで個展を開催した鈴木祥充の2回目の個展。カラフルなサテン地にシャンデリアやバイク、メリーゴーランドなどが点描によって描かれた作品が並んだ前回展から一転、今展ではモノクロームの地に植物や廃墟の光景が描かれる。 なかでも黒い画面に花びらや植物が同系色で描かれる絵画は、暗闇のなかから浮かび上がるような存在感がある。離れて見ると黒い画面にしか見えないが、近づくとイメージが形成される絵画面は、鑑賞者の眼の介在によってこそ成立する作品だろう。 ドットや点描を用いた絵画表現の系譜はスーラやリキテンシュタインなどが想起されるが、鈴木の絵画はドットの集積がイメージを立ち上げる淡い境界域を描き出す試みとして注目したい。
更新:2017年01月07日
所在地: 京都府京都市左京区丸太町通東大路東入ル南側 電話: 075-771-1011営業: 12:00 - 19:00(最終日 - 18:00)月曜休廊URL: http://g-keifu.com
会期:2011/7/5~2011/7/17
会場:ギャラリー恵風