野々上聡人 展 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 7月 11日 |
作家は、まさに感情のペインティング機械(マシン)である。もともとロックバンドを結成して活動していたが、解散後、単身、旅に出た。オーストラリア、ドイツ、ベルギーと彼は彷徨う。その過程において素手で鷲づかみしたのがアートであった。ベルリンに滞在していた2010年、滞独半年にしてドイツ人ディレクターの目にとまり、ミッテ区にある有名なタヘレスで個展を開催、評判を得た。表現主義を思わす激情的なドローイング、日本人離れしたピカソやキルヒナー、スーティンすら髣髴とさせる粘っこい油絵具の定着、構成、どれひとつとっても「芸術」をそこから排除はできないだろう。 もうひとつ重要なのは、ストリートの画家であることだ。放浪のなかで彼はストリートに留まった。グラフィティやトランスアバンギャルディアに見るサブカルチャー、とりわけパンクの要素を濃厚に感じさせる。まだ原石だが、膨大な作品を制作し続けるパワーをご覧いただければ幸いです。 野々上聡人 全文提供: Art Lab AKIBA 会期: 2011年7月11日(月)-2011年7月16日(土) |
最終更新 2011年 7月 11日 |