久保田珠美 個展:pity is akin to love. -憐れみは恋の始まり- |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2009年 1月 21日 |
華やかさとダークな表情を持つ登場人物をのびのびとしたストロークと絶妙なコントラストで描き出す画家、久保田珠美の新作展「pity is akin to love. -憐れみは恋の始まり-」。 「pity is akin to love」この言葉に高校生の頃に出会い、長い間気になっていたという久保田は今回この言葉をタイトルに選びました。17〜18世紀に活躍したイギリスのある劇作家が脚本中で使用したこの言葉は「憐れみと恋愛は紙一重」と訳すことが出来ますが、夏目漱石の「三四郎」には「かあいそうだたぁ、ほれたってことよ」(可哀想だというのは惚れたという事と同じだ)と訳してあります。今回久保田は「愛」をテーマに主に男性の内面にスポットライトを当て、滲み出る心理を描きます。様々な表情を見せる登場人物達は、プライドやジェラシー、後悔の渦に浮きつ沈みつしながら、緊張感の中にみずみずしささえ感じさせる画面でストーリーを紡いでいます。2008年にはニューヨークのATM gallery、ISE gallery(front project space)での個展を成功させ、さらに活躍の場広げている久保田の新作展、この機会にぜひご高覧ください。 《blue bird》2008年、アクリル、パネル、200mm x 590mm copy right(c) Tamami KUBOTA / Courtesy of hpgrp GALLERY TOKYO 久保田 珠美 / Tamami Kubota |
最終更新 2009年 3月 13日 |