伊佐治雄悟:イサジパターン |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 7月 02日 |
伊佐治雄悟は2008年に多摩美術大学彫刻学科を卒業後、個展をはじめ様々なグループ展に参加するなど精力的な活動を続けてきました。今年、2011年には横浜市の芸術家交流事業に選出され、台北で滞在制作を行うなど、今後の活躍がますます期待される若手彫刻家です。 伊佐治は、ボールペンやホッチキスの芯、ボトル容器など、日用品を変形させた彫刻作品をこれまで多く発表してきました。ボールペンの一部分をガラス製品のように膨らませたり、ホッチキスの芯を建築物のように積み重ねるなど、既製品にほんの少し手を加え、その原型を忘れさせるような新しい形態を伊佐治は生み出します。 私たちの生活にありふれ、普段注目されることのない日用品の数々は、伊佐治の手の中で新鮮な表情をたたえる彫刻作品として生まれ変わるのです。 伊佐治の彫刻作品は、ありふれた日常にほんの少し干渉することで、そこに未知の発見や出会いを引き起こせることを教えてくれます。機能を追求して作られたはずの日用品の数々は、その与えられていた機能から解き放たれ、無縁であったはずの美しさすらまとった彫刻作品として存在することもできるのです。 既知の世界の中に、未知の出会いを生み出す伊佐治雄悟の作品世界。ぜひこの機会に多くの方にご覧いただければと思います。 ■7月2日 (土) 18:00〜 ■ 7月9日 (土) 19:00〜 ■ 7月10日 (日) 15:00〜 全文提供: Art Center Ongoing 会期: 2011年6月29日(木)-2011年7月10日(日) |
最終更新 2011年 6月 29日 |