森善之:水のすみか |
編集部ノート |
執筆: 平田 剛志 |
公開日: 2011年 6月 14日 |
水はどんな色をしているのだろうか。本来、水は無色透明だが、空間によってその色を変える。暗い場所では周囲の岩を反映し黒へ、森や草が茂る場では緑色に、池や川、海では空を写し青色にその色を変える。 森が長年撮影してきた「みずのすみか」には、そんな水という人間や生命にとってもっとも本質的なものが多様なかたちで捉えられている。中には、漁具に想を得た撮影器具を考案し、水中写真かと見まがう水の生態を捉えている。 暑さが日増しに強くなるなか、森の写真はしばし清涼感を与えてくれる。あたりまえにある水の美しさ、それを取り囲む自然の色彩を今こそ感じたい。 |
最終更新 2015年 11月 02日 |