松下徹:Kelen/ケレン |
編集部ノート |
執筆: 田中 みずき |
公開日: 2011年 6月 10日 |
黒い地に、細い線で綿密に描きこまれる筆致や、電気の走るような揺らぎを持った塗装面などが重なっている、複雑な画面が興味深い。塗装の加工による予期せぬ流れに托すような画面はデカルコマニーを髣髴とさせるが、現代の鑑賞者にどのように受け止められるか、賭けとも言える手法だろう。ほかに、明るい色彩でスニーカーの足跡を配したような作品もあり、作家の多面的な嗜好が読み取れる。 |
最終更新 2015年 11月 02日 |