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KYOTO OPEN STUDIO 2011
編集部ノート
執筆: 平田 剛志   
公開日: 2011年 5月 25日

淀 会場風景より
画像提供:KYOTO OPEN STUDIO 実行委員会

    美術大学が多い京都では、アーティストが自主的に運営するスタジオが各所に点在している。スタジオのなかには町家や倉庫をリノベーションするなどのケースもあり、さまざまなスタジオの運営・活動形態がある。現在、それら京都市内に点在する一部のスタジオを会期中のみ一般公開する同時開催展覧会「Kyoto Open Studio 2011」が開催されている。
    昨年あたりから京都では「オープンスタジオ」と題したイベントが定期的に開催されているが、今展はAntenna media企画により、G Art Studio、TAKAHASHI KOHEI STUDIO & ROOMS、アトリエ家―、SoM、studio90、淀、studio grisの7つのスタジオが参加している。スタジオごとに個性ある展示や建物、仕事場の様子など、普段は見ることができない制作現場を通して、アートが生まれる現場を体感することができる。また、スタジオを利用するアーティストの空間の使い方には、それぞれの個性や美意識、DIY精神が表れており興味深い。アートの現場を体験することで、自分の部屋や仕事場の参考にしたり、あるいは美術大学に在学中の美大性、進学希望の高校生(修学旅行生)なら、将来の自分を見るかもしれない。
    なお、各アトリエの多くは住宅街の中にあるため、京都府外から訪れる方は地図を持参することをおすすめする(会期・開場時間がスタジオごとに異なるので事前に要確認)。生活と距離が近いスタジオの立地は、観光地とは異なる京都の姿を見せてくれるだろう。また、作家から直接話を聞いたりするなど交流をすることで、アートやアーティストの存在を生活レベルで感じる機会としてほしい。

最終更新 2011年 5月 24日
 

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