| EN |

松岡美子:刻(トキ)の行方
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 5月 23日

画像提供:ギャラリー風 | Copyright© Yoshiko Matsuoka

時刻、彫刻、刻印・・・
「刻」という字には、揺るぎない何かを感じます。
何かを「刻む」、あるいは細かく「刻まれる」印象が強いこの文字ですが、「刻まれた」何かは、「刻々と」終わることなく続いていくような気がします。

「刻の行方」―トキノユクエ
アーティストとして生きていこうと決めたときから松岡さんが追い求めてきたテーマです。

この「刻」をあえて「トキ」と呼び、「時」ではなく「刻」という字を用いた松岡さんが表現したかったのは微生物から宇宙まで含めた私たちを取り巻く世界の大きな時間の流れのなかで私たち人間が存在する意味です。

止めることのできない時間の中で私たちはどのように存在し、どのように消えていくのかそして何を受け継いでいくのか

そのような思いは、固い岩盤に刻まれたひび割れ職人技で刻まれた古代ガラスのきらめきなど人の一生よりはるかに長く存在してきたこれらのモチーフを通じて表現されています。

日本のみならず世界中で起こる様々な出来事に命が永遠でないことを改めて思い知らされるこの頃松岡さんも自分に与えられた「刻」の中で精一杯役割を果たそうと強く意識したそうです。

鑑賞後、心に刻まれるのはどのような「刻」でしょうか。ご来廊を心よりお待ちしております。

尚、東日本大震災に対する義援金募金活動のため募金箱を設置しております。 ご協力お願い申し上げます。

全文提供: ギャラリー風


会期: 2011年5月23日(月)-2011年6月4日(土)
会場: ギャラリー風

最終更新 2011年 5月 23日
 

関連情報


| EN |