展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2011年 5月 12日 |
作家コメント “境界”に身をおくと、あたりまえな物事が、思いもよらず、不思議な姿を見せはじめます。ときには、不気味、ときには、グロテスク、ときには、悲しくもあり、滑稽。“境界”で摘んだ美は、魅惑的な、あだ花でした。 「マダムアクション」では、筋肉が隆々とした男の人形、男児向け玩具 “アクションマン” を女装させ、生きてみえるように写真で表現しました。 単に男女の中間的な美しさではなく、男女の美的要素を複雑に兼ね備えた不思議な存在。こういう微妙なズレに魅せられ、性別越境という現象にともなう特有な、妖艶かつ非現実な美を追求しました。「マダムアクション」の続編として、これらの女装させた人形を数体組み合わせ、ある場面を想定して撮った写真のシリーズ「群衆(仮題)」を撮り始めました。 人形一体一体の顔の表情をつかむ事に集中した「マダムアクション」は、静的な作品となりましたが、この「群衆」では、人形を数体組み合わせる事によって出来る人間(人形?)関係を想定させる様々な物語の場面を動的に表現したいです。
ひらいゆう 主なアーチスト・イン・レジデンスおよび奨学金 シラキュース/アメリカ(1999)ライトワーク ダブリン/アイルランド(2000)アイルランド国立現代美術館 メキシコシティ/メキシコ(2000)国立芸術センター(奨学金はユネスコ・アシュベルグとフォンカより) パリ(2002‐2003)シテ・インターナショナル・デザアール
主な個展(1996年以降) 1996 秘密の花園 ガレリア キマイラ 東京 第5回海外新進日本人作家紹介展 資生堂ギャラリー 東京(協力 カルティエ現代美術財団) 1997 ベルリンブルース ギャラリー A フォン シュルツ ベルリン 1999 逃亡絵日記 ギャラリー ラ フィニーチェ 大阪 2001 ベイスメント・フラット ギャラリー アートスペース虹 京都 2004 キッチンサーカス ギャラリー R&L ボーブルグ パリ 2005 キッチンサーカス ギャラリー ル・サロンダール ブリュッセル
主なグループ展(1996年以降) 1996 絵画の方向 大阪現代美術センター 大阪 1997 思い出のあした 京都市立美術館 京都 1999 〈ピンクは男の子、青は女の子のため〉 クンストアムト クロイツベルグ/ベタニアン ベルリン 2000 ザ クロウフォード オープン クロウフォード市立ギャラリー コーク/アイルランド 2001 次の世代/アジアの現代美術 パッサージュ・ドゥ・レッツ パリ 2003 若いクリエイション ラ・グランド・ホール・ド・ラ・ヴィレット パリ 2004 東のかなた vol. アヘンシア04 ボローニュ 2006 小さなものと巨大なもの グレイフリアズ市立ギャラリー ウォーターフォード/アイルランド 2007 芸術をゆすぶるアート ボローニャ/イタリア
コレクション 資生堂ギャラリー、ライトワーク(アメリカ)、フランス国立図書館、ボルヌ現代美術館(ベルギー)
※全文提供: アートスペース虹
会期: 2011年6月28日 (火)-2011年7月10日(日) 会場: アートスペース虹
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最終更新 2011年 6月 28日 |