佐賀町アーカイブCOLLECTION plus, 1:大竹伸朗 展 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 5月 10日 |
佐賀町エキジビット・スペース(1983–2000)の活動とコレクションを点検しつつ、日本の美術の現代史を綴る試みを始めます。初回は大竹伸朗さんを迎え、佐賀町での伝説的といわれる個展(1987)からの絵画や映像記録、70 年代終わりの絵画《ミスター・ピーナッツ》、本展にあわせて生まれた油彩や素描などを展示します。 ■作家プロフィール ■佐賀町アーカイブとは ※全文提供: 佐賀町アーカイブ 会期: 2011年4月22日(金)-2011年7月4日(月) |
最終更新 2011年 4月 22日 |
1983年から17年間、オルタナティブ・スペースとして活動してきた「佐賀町エキジビット・スペース」が場所を移し、同スペースで行われた活動を「佐賀町アーカイブ」として公開していく第一弾プロジェクト。ここ数年、東京都現代美術館での個展や四国・直島の銭湯「I♡湯」等の印象も鮮烈な大竹伸朗の展示である。しかし、展覧会等で強調された、カラフルなコラージュ等を駆使するキッチュな作品とは違った印象を受けるだろう。絵画作品の細かく描きこんだ画面や、多用された茶色の色彩等が、画家の一面を改めて提示していて、はっとさせられる。出品されている、過去の展覧会で展示された作品6点のほか、今回の展覧会に合わせて描かれた絵画3点も見逃せない。過去作と並べると、変化や共通点から作家の思考の跡が観えてくる。このほか、書籍等の資料や、87年に同スペース展示の際に大竹自身が撮影した当時の映像等が公開。