マルチプル / multiple |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 5月 06日 |
芸術における“マルチプル”という概念が生まれた60年代は、モノを作ることが情熱的でした。しかし、大量生産大量消費という時代の潮流は廃れ、よりスマートな生活様式を求める時代になろうとしています。 そして、情報社会の成熟は始まり、〈つながり〉と〈共有〉という有機的な行動が〈ソーシャル〉であると、ネットワークから伝わるようになってきました。60年代の飢餓感から脱出し、モノや情報が成熟した社会における“マルチプル”の表現と価値とは、一体何でしょうか? The Original is dead?〈オリジナルは死んだ?〉オリジナルであるモノが、希少な時代の中で、芸術はオリジナルであることに独創性と価値があると言い続けています。け れども、アート・マーケットの市場原理を前に、量産型美術作品を作る誘惑と圧力が、アーティストに押し寄せました。 マルチプルの本来の意味は、より多くの人々に芸術がわたることにあります。だからこそ、アーティストとの〈つながり〉、作品の〈共有〉という意味において、マルチプルが持つコンセプトを再考し、〈ソーシャル〉な芸術作品とは何なのかを今問い直そうとしています。 絵画、彫刻、照明、写真、映像、メディアアートの多彩な分野の作家から、現代の“マルチプル”の11通りの方法を導き出す展覧会を開催します。 作家 関連イベント 5月14日(土) ※全文提供: prinz 会期: 2011年5月14日(土)-2011年5月29日(日) |
最終更新 2011年 5月 14日 |