鎌田祥平:Collection |
編集部ノート |
執筆: 平田 剛志 |
公開日: 2011年 5月 05日 |
会場に入ると天井まで届きそうな高さの大きく白い岩が現われる。石膏でできたその岩には、しめ縄が巻かれており、岩全体にはアンモナイト、仏像やギリシャの石膏像などが埋め込まれている。まるで掘り出されるのを待っている彫刻の岩塊のようだ。 メダルド・ロッソの彫刻では、溶岩状の形態に対象が融合している「塊彫刻」とも呼ばれる作品がある。彫刻における物質性とイメージ性の境界が造形化された作品だが、鎌田の作品もまた彫刻におけるイメージの出現を問う試みとして興味深い。 |
最終更新 2015年 11月 02日 |