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大畑伸太郎:生活
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 4月 23日

《途中下車》
2011年|キャンバスにアクリル絵の具|90.5x116.5cm
Copyright © Shintaro Ohata
画像提供:ユカリアート・コンテンポラリー

大畑伸太郎は日常の何気ないシーンを映画のひとコマのように描くアーティストです。コンビニのある街の風景も都会の混雑した道路も、彼の手にかかるとドラマの一場面に変わります。明け方の光、夕方の光、都会の夜の光・・・、大畑の作品は私たちの生きる世界が実に様々な「光」であふれていることを気づかせてくれます。

まるで飛び出す絵本のように画面の中の登場人物を立体として表現し、絵画とセットにして発表するのも彼のトレードマーク的スタイルです。昨年アメリカの某カルチャー誌で特集が組まれるなど、今後より一層の活躍が期待される若手作家です。

今展のタイトルは「生活」。作家は「『夕日や朝日、雨の日の夜のアスファルトに移りこむ光、こんな当り前のように存在する日常生活の中の風景が明日には見ることが出来なくなったら』と考えると本当にかけがえの無いものだと感じます。そしてこの生活の中の光を残したいと思い制作しました。」と言います。

東日本大震災という未曽有の災害が発生し、私たちの生活は様変わりしました。多くの尊い命や風景を失いました。節電が行われ薄暗い街の中にいると大畑が頻繁に描いていた都会の夜の風景は平和と豊かさの象徴であったことに気づかかされます。 ごく当たり前の「生活」の尊さを表現する今展では新作8点を発表予定です。

※全文提供:ユカリアート・コンテンポラリー


会期: 2011年6月11日(土)-2011年6月25日(土)12:00 - 18:00
会場: ユカリアート・コンテンポラリー

最終更新 2011年 6月 11日
 

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