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TOUGEN「現代作家による桃源郷へのアプローチ」
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 4月 11日

志賀 理江子|角隠し シリーズ<カナリヤ>より
2007年|590×386mm|発色現像方式印画
Copyright © Rieko Shiga
画像提供:Masayoshi Suzuki Gallery

西暦5世紀の初めに、詩人、陶淵明によって「桃花源記并びに詩」の中で人類の憧れの地、理想の世界として物語に表されたのが「桃源郷」です。

その後、桃源郷は東アジアを中心に、詩や歌に詠まれ、また絵に表されてきました。日本にも古くは奈良時代に伝わり、江戸時代には與謝蕪村、池大雅をはじめ多くの文人画家が取り上げ、近代では小川芋銭や小杉放菴などの画家や、夏目漱石、辻原登といった日本文学を代表する作家、詩人たちにも影響を与えつづけてきました。

そこで今回、マサヨシ・スズキ・ギャラリーでは桃源郷の限りない現在性を探るべく、「今につづく桃源郷」をテーマに現存の作家たち、それも写真、映像、立体等の新しいメディアによって表現活動をする6人の作家によるグループ展を開催いたします。

はたして「桃源郷」とは人類にとってどういう場所だったのか?6人の作家による桃源郷へのアプローチを紹介し、より広く多様化した現代の美術表現を知っていただくと共に、作品を通して「今」という時代を生き抜く私たちが何を大切に、生きていかなければいけないのかを考えてみる機会にしたいと思います。

また今回は、岡崎市美術博物館において歴史的に貴重な日本の桃源画の系譜を中心とした「桃源万歳!-東アジア理想郷の系譜-」を同時開催しております。あわせてご覧頂くことにより、老荘思想を底にもつ桃花源の夢の新しい意味をより一層ご理解頂けることと思います。

出品作家
大﨑のぶゆき、志賀理江子、関智生、丹羽誠次郎、三宅砂織、山田純嗣

※全文提供: Masayoshi Suzuki Gallery


会期: 2011年4月9日(土)-2011年5月22日(日)[月・火・水曜日休廊]ただし5月3日(火)・4日(水)は開廊
会場: Masayoshi Suzuki Gallery

最終更新 2011年 4月 09日
 

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