今あなたが「わたし」と 指差した方向の行く先を探すこと2 |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2011年 2月 17日 |
~あなたにとって、より「わたし」であるための明確な第一印象を提示する~ 本展は京都造形芸術大学舞台芸術コース卒業生である倉田翠を中心に繰り広げられる身体表現の展覧会です。京都造形芸術大学GALLERY RAKUで2010年5月に開催された展覧会の第2弾です。「展示物」となるのは、倉田自身が興味を持って声を掛け集めてきたメンバー、つまり人間そのものです。彼らの中にはダンサー以外にも、役者やミュージシャンとして活動する者もいます。照明などの裏方として活動してきた者や、良き鑑賞者であった人々まで「展示物」となります。普段、まったく違う形で自分の「作品」を提示している彼らが集まり、自身そのものを「展示物」とし、「作品」として空間を構成するその行為は、みる者に身体というものをより明確に意識させるものとなるでしょう。また、本展では来場者も空間を構成する一部となります。つまり、ただ会場に入り、作品を「みていく」だけでは済まされない、一種の責任のようなものが生まれるのです。しかしそれにより来場者は、「みる者」「みられる者」の境界の曖昧さや、「他者」と「わたし」というものを、いつしか意識せざるを得ないはずです。 GALLERY RAKUとARTZONEには、「同じ展示物」が出演します。しかし、「同じ展覧会」にはなりません。外部から閉ざされたGALLERY RAKUに対し、ARTZONE1階はガラス貼りで道歩く人にも丸見えになります。螺旋階段でつながれた2階は、小さな窓しかなく、より「展示物」と密接な関係をもたざるをえません。生ものである展示物と、その場その場で変わっていく時間を共有する。そんな経験をした観客たちは、日常のすべてのもの、 「わたし」との関係さえも、変わっているかもしれません。 出演者 特設ウェブサイト: http://watashi-saki.6.ql.bz ※全文提供: art project room ARTZONE 会期: 2011年2年18日(金)-2011年2月20日(日) |
最終更新 2011年 2月 18日 |