梶岡俊幸:深夜行 |
編集部ノート |
執筆: 田中 みずき |
公開日: 2011年 2月 06日 |
真っ黒な画面にかすかに見える黒い流線の作品群。黒でありながらも光を反射し、浮き出てくる線が美しい。見上げるような大画面に、濁流のような線が連なる様が圧巻だ。川や沼の流れなど幾度も見てきた身近なものが、得体の知れないものに見えてくる。絵画という平面の表現を使って、「流れ」の極薄い表皮を取ってきたようだが、表皮しか見えない怖さと、表皮が隅々まで細やかに目に入ってしまう怖さとが心地よく襲ってくる展覧会。 |
最終更新 2011年 2月 09日 |