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WORKS#05『White and Black and』
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 2月 02日

Kenichi Amano, Gelatin silver print
画像提供:Port Gallery T
Copyright © Kenichi Amano

作家が、マテリアルや道具・技法に何を選ぶのか。眼差しを向ける対象、関心を深める主題と共に、その選択はたいへん興味深くあります。今年もギャラリーでは、面白いと実感するメディアが様々に空間へ登場します。写真、 立体造形、絵画、ビデオ、インスタレーション。アーティストたちの選択にも、どのような多様さがあるでしょう。

そこでWORKS#05はセレクション展として、White / Blackのエッジ、その淡いまで、オリジナルプリントの展覧でスタートします。写真画像の支持体ともなる印画紙の特徴、「白色」と「黒色」無数の階調、そしてカメラの記録性、世界観をぜひご高覧ください。

<出展作品の一部より>
天野憲一「second nature」 2009年
富士フィルムフォトサロン新人賞奨励賞を受賞したプリントからご紹介します。天野が継続して取り組む『second nature』は、もともとオーストラリアで1年間生活をしたことから端を発しています。異なる環境、特に母国語から離れた状況に身を置くことで、視覚だけでなく聴覚、感覚器官が研ぎ澄まされていったと言います。あたりまえのように目の前にあらわれる日常の光景すらも「これは一体なんだろう」という、もう一つの見え方に気付きはじめ「second nature(第二の天性)」という事柄に行き当たります。昨年ご紹介した新作『complete』に、この初期作品からの連なりが見え、このたび展覧いたします。

<富士フイルムフォトサロン新人賞 選評より引用>
被写体と向き合って写した写真群。自分の意図したものと違う部分を表現した作品に、内省の深さを感じさせる。プリントのクオリティーもいい。(奥田明久/アサヒカメラ元編集長)

その他展覧作品: 島尾伸三、金村修、KOSUNA他

※全文提供: Port Gallery T


会期: 2011年1月31日(月)-2011年2月12日(土)
会場: Port Gallery T

最終更新 2011年 1月 31日
 

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