| EN |

ネオ・テキスタイルⅡ:産業資材と遊ぶ
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 12月 03日

画像提供:京都造形芸術大学 ギャラリーRAKU

先端産業資材からのアプローチ
本学染色テキスタイルの教員でもある作家5名が、今までテキスタイルアートで使われてこなかった最先端の 「産業資材」に注目し、新たな表現の可能性へ挑みます。今回、NI帝人商事株式会社、泉工業株式会社にその素 材提供をお願いしました。あらゆるテキスタイル作家にとっていまだ未知な領域である「産業資材」を扱うこと で、テキスタイル表現の現在と未来を模索する試みです。

テキスタイルへの意志
本展は、去年夏に開催した「ネオ・テキスタイル」展の続編でもあります。前展第1部「テキスタイルのジレ ンマ」で、本学大学院生は<アート作品なのかクラフトなのか>というテキスタイル作品につきまとう問いと向 き合いました。アートを志向する表現者にとって、この二者択一はアイデンティティの迷路へ誘う危険な問いで もあります。前展第2部「テキスタイルのあれこれ」で、テキスタイルの身近さと多様性を提示した本学教員で もある作家達が、第1部を経て強度を獲得した生徒へ強い挑発をしているようにみえるものが今回の「ネオ・テ キスタイルⅡ」展のテーマです。副題の「産業資材と遊ぶ」ということ、それはアート作品かクラフトかという 問いを軽く飛び越え、テキスタイルにまつわるすべての境界線と恐れることなく戯れてみせる、という意志が感 じられるものです。この真剣な「遊ぶ」姿勢によって切り開かれるテキスタイルの新たな展望と、とどまること なく常に前へ進もうとする表現者の情熱を、どうか楽しんで頂きたく思います。なお、産業資材開発者と作家を 交えてのギャラリートークも予定しています。

出展作家
大高 亨、高木 光司、久田 多恵、仁尾 敬二、八幡 はるみ
(以上、京都造形芸術大学 染織テキスタイル教員)

※全文提供: 京都造形芸術大学 ギャラリーRAKU


会期: 2010年12月1日(水)-2010年12月12日(日)

最終更新 2010年 12月 04日
 

関連情報


| EN |