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収蔵作品展 [かがやきの瞬間]:スナップショットの魅力
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 12月 01日

ポール・フスコ 「ロバート・F・ケネディの葬式列車」より 1968年
© Magnum Photos. Courtesy Danziger Projects, New York.

人間の深部や微妙な感情、場の空気さえも瞬間に取り込む「スナップショット」は、他にはない写真ならではのスタイルであり、その魅力に気づいた多くの表現者たちは、生活の様々な側面をこのスナップショットによって切り取って来ました。本展は、ウォーカー・エヴァンズやアンリ・カルティエ=ブレッソンらを始めとする20世紀を代表する写真家から、現在活躍中の写真家まで、当館のコレクションを中心に、彼らが捉えた「かがやきの瞬間」を、余すことなくご紹介する企画です。

生きる喜びや人生の楽しさがストレートに表れる「かがやき」、暗闇の中に微かにきらめく「かがやき」、笑いたくなる「かがやき」、なにげない日常生活に潜む「かがやき」など、スナップショットの魅力は、その「かがやきの瞬間」に立ち会い、そして、いま私たちもそこに立ち会えることです。

ユニークかつすぐれた感覚によって、見えないものまでも可視化しようとする作家たちの取り組みから、人生の素晴らしさに満ちた「スナップショットの魅力」をお楽しみください。なお同時開催の「ニュー・スナップショット」展では新進作家のスナップショットをご紹介しています。

【出品予定作家】
アンリ・カルティエ=ブレッソン、マーティン・ムンカッチ、ジャック・アンリ・ラルティーグ、ゲイリー・ウィノグランド、ウォーカー・エヴァンズ、ブルース・デヴィッドソン、ポール・フスコ、ザ・サートリアリスト(スコット・シューマン) ほか

【特別展示】
「RFK Funeral Train」日本初公開
1968年、ロバート・ケネディが暗殺され国葬を行うため、NYからワシントンDCに電車で遺体を移動させる際に、電車の窓から哀悼するアメリカ国民の姿を捉えたポール・フスコの「RFK Funeral Train」を日本初公開として、スペシャル・フィーチャーします。

鷹野隆大「カスババ」初公開
ジェンダーを問うヌード作品で注目される鷹野隆大の初期作品「カスババ」を初公開。「カスババ」とは、カスのような場所「カスバ」の複数形。日々の生活のなかで、何となく苛立ち、何となく見ないようにしている何かの正体は「カスバ」だった-。鷹野のスナップショットで集められた「カスバ」の数々を初公開します。

ザ・サートリアリスト(スコット・シューマン)日本の美術館に初登場
現在ファッション写真家として世界的に活躍するスコット・シューマンが、ザ・サートリアリストのアーティストネームで発表している、ミラノ、東京、パリなどのストリートスナップショットを日本初公開。ファッションの排他的な面を取りはらった、軽やかでロマンチックなファッション・スナップショットをお楽しみください。

※全文提供: 東京都写真美術館


会期: 2010年12月11日(土)- 2011年2月6日(日)

最終更新 2010年 12月 11日
 

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