小鶴幸一は1948年福岡県生まれ。1972年武蔵野美術大学油画科卒業。1974年に渡仏し、パリ国立美術大学に留学。1991年パリより帰国、東京に拠点を移し活動をおこなっています。当ギャラリーで2回目の個展となります。
キャンバスにアクリルで均質に塗られた色面と線だけが織りなす、簡素で緊張感のある画面構成について、「対比的な構造の中で思考すること。対立しながらも共存すること。地球の重力が生み出す垂直線に留意。曲線が自然の意思の象徴だとしたら、直線は人間の意志の象徴だろう。そして、直線も曲線も神野意思へと収斂されていくのだろう。」と語っています。今回の展示では「グリッド・コンポジション」というテーマの平面作品約10点を展示いたします。
作家コメント パリに居た頃、何度か試みながら思うような形にならなかったグリッド(格子)による構成が、日本に帰国し、2000年を過ぎた頃からなんとか形になり始めた。グリッドと色面、どちらも均質な表面だが、視線の受け止め方の異なるこの二つの要素が同一平面状でどう対比しあい、共存できるのかを探っている。相変わらずダイレクトな線と色面が織りなす平面の在り様を追い求めていることに変わりはない。
小鶴幸一 1948年 福岡県生まれ 1972年 武蔵野美術大学油画科卒業 1974年 渡仏、パリ国立美術大学留学 1985年 サロン・ドードンヌ会員になる 1987年 カーニュ・シュル・メール国際展審査委員賞 1991年 パリより帰国、東京に拠点を移す
個展 1980年 シロタ画廊(東京)・福岡市美術館(福岡) 1981年 シンクロン画廊(ブレッシア・イタリア) 1983年 パガーニ画廊(ミラノ・イタリア) 1985年 ル・メェ文化センター(ムーラン・フランス) 1987・89・92年 ぎゃらりいセンターポイント(東京) 1988年 ヴェリフィカ8+1画廊(ヴェネチア/メストレ・イタリア) 1993年 ギャラリー福山(東京) 1998年 銀座井上画廊(東京)・イイヅカコミュニティーセンター(福岡) 2000年 ギャラリー福山(東京) 2006年 ギャラリーとわーる(福岡) 2007年 ギャラリートコポラ(福岡) 2008年 ギャラリー58(東京) 2009年 トコポラ・アネックス(福岡)
コレクション フランス国立現代美術基金(フランス)・パガーニ財団美術館(ミラノ/イタリア)・日本たばこ産業株式会社本社・ニッセイ総合研究所 他
※全文提供: ギャラリー58
会期: 2010年11月29日(月)-2010年12月4日(土)
|