山本桂輔 展 |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 10月 27日 |
《Untitled》2010年 山本桂輔(Keisuke Yamamoto)は、1979年東京都生まれ、2001年に東京造形大学彫刻科を卒業致しました。 初個展での渋めの滲みだすような色彩の絵画、前回の輝くようなヴィヴィッドな色彩の競演と、山本は個展ごとに色彩の探求を繰り返してきました。豊かな色彩を纏う彼の絵画は、多彩な物語を紡いできたのです。今回、山本は色彩の探求から得られた成果を、彼独自の図像・形態に昇華させようとしているのかもしれません。以前にも増して具体性をおびたイメージは、明確な色彩と行為のもと、浚立してきているように思われます。しかしながらそのイメージは、アフリカ美術などに代表される、プリミティブとは異なるものです。私達にとり根源的で有りながらも顧みないでいた、日本の風土に根差した懐かしくも瑞々しい感性なのです。解体、先鋭化され、ある意味マニュアルと化した現代美術を、山本は論理と感性をおおらかに結び付けながら再構築しようと試みているのです。山本桂輔が作りだすアートワークは、日本人がすべきことの可能性を明確に指し示しています。 好評を頂きました2007年より、3年ぶりの個展となります。ご期待下さい。 ※全文提供: ギャラリーゼロ 会期: |
最終更新 2010年 11月 15日 |