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池田亮司 展
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 10月 21日

池田亮司《data.scan》LED display, computer, loud speaker, wooden plinth, 40x40x70cm
© Ryoji Ikeda / Courtesy of Gallery Koyanagi
Photo by Scott Massey, Courtesy of Surrey Art Gallery

日本を代表する電子音楽作曲家であり、アーティストとして国際的に活躍する池田亮司の個展。

池田亮司(b. 1966)は1990 年から音楽活動を開始。1995 年以降、コンサートやインスタレーションなどを通じてサウンドアートの領域で積極的に作品を発表してきました。超音波、周波数など音のもつ物理的特性や、時間や空間をめぐる人間の知覚を突き詰め、デジタルテクノロジーを極限まで駆使して生み出される池田の作品は、これまでにない新たな体験を私たちに促します。

表現媒体を超えて制作を続ける池田は、ウィリアム・フォーサイス(振付家)、伊東豊雄(建築家)、杉本博司(現代美術家)、そしてアーティスト集団ダムタイプとのコラボレーションなど、さまざまな分野へと活動の幅を広げています。

最近の活動としては、昨年の東京都現代美術館での個展、本年のあいちトリエンナーレ 名古屋城での白色光のタワーとサイン波による音の巨大インスタレーションが記憶に新しいところでしょう。池田への関心は年々高まっており、ニューヨーク最大規模のインスタレーション・プロジェクト「パーク・アベニュー・アーモリー」に、エルネスト・ネト、クリスチャン・ボルタンスキーに続く三人目のアーティストとして選出(2011 年5 月開催)、2012 年にはベルリン、ハンブルガー・バーンホフ現代美術館での個展が予定されています。

ギャラリー小柳で初めての個展となる今回の展示では、目に見えない多様なデータの可能性を探究するシリーズ「datamatics」から映像インスタレーション作品群、そして数学者との対話から始まった無限をテーマとするシリーズ「V≠L」の新作とで構成されます。さらに本展では、新シリーズ「time and space」を発表。時間と空間の計測を物質化する池田の試みをご覧いただけることでしょう。

※全文提供: ギャラリー小柳


会期: 2010年11月11日(木)-2010年12月25日(土)
オープニング・レセプション: 2010年11月11日(木)18:00~20:00作家来廊

最終更新 2010年 11月 11日
 

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