展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2010年 10月 19日 |
石井博康は1952年岡山県生まれ。1977年東京芸術大学油画科卒業。当ギャラリーにて初めての個展となる今回の展示では、100号~200号サイズの油彩5点を展示いたします。
作品は、“画面上を規制し整序付けるドット”と、“垂直に落下もしくは上昇する表象”、それらに抗う“ストロークあるいは筆致”といった要素で構成されます。
たとえば、橋の上から川の水面に直角に視線を向かわせるとき、“水面を透過して川底に留まる石や水草の姿”と共に、“一方向に流動し続ける水面の皮膜”を同時に認識するといった関係と似ており、その留まるものと流動するものによって生じる摩擦と重層化する空間の相が作り出すイリュージョンの顕現(表象)を試みる作品です。
作家コメント 子供の頃、故郷の高梁川の橋の上から、その清流を飽かず眺めた。 真下に見える川底の石や水草はゆらゆらと揺らめきながらも、 その位置を変えることはない。 しかし膨大な水量は川上から川下へ絶えず移動し続けた。
石井博康 1952年 岡山県生まれ 1977年 東京芸術大学油画科卒業
主な個展 1983・84・867・87年 ギャラリー山口(東京) 1988年 ぎゃらりぃセンターポイント(東京) 1999・00・02・04年 フタバ画廊(東京) 2006年 色彩美術館<菅原猛企画>(東京)
主なグループ展 1985年 「現代日本美術展」東京美術館、京都市美術館 1987年 「ウォールアート展」エルゴギャラリー(東京) 1988年 「板橋INSTALLATION<花>」板橋区立美術館 1989年 「版概念<過去・現在・未来を採集する版画>展」ギャラリーαM(東京) 1990年 「絵画のパラダイス」ぎゃらりぃセンターポイント(東京)、「検証、そして ‥‥」千葉県立美術館 1992年 「現代美術新世代展−清州・千葉92」国立清州博物館(韓国) 1994年 「板橋の現況展」板橋区立美術館 1997年 「WORKS 1997展」フタバ画廊(東京) 2004年 「第五回中日友好交流展」中国湖北学院美術館(中国、武漢) 2005年 「Japan/Wisconsin Arts Exchange」ネビル博物館/ウエストベンド美術館(WI,USA) 2006年 「アートバトル −小林裕児vs石井博康vs齋藤徹」ギャラリー椿(東京) 2007年 「New Classicism」アートフロンティア(東京) 2009年 「表層の冒険者たち−Vol.4」CASO海岸通ギャラリー(大阪) 201年0 「それぞれの<0>2010展」銀座井上画廊(東京)
作品収蔵 ニッセイ総合研修所、色彩美術館、他
※全文提供: ギャラリー58
会期: 2010年10月25日(月)-2010年11月6日(土)
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最終更新 2010年 10月 25日 |