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マリアーネ:BOM SONHOS~よい夢を~
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 10月 13日

《BON SONHOS》(一部)2010年
1635×775mm/Acrylic Gouache on japanese paper
画像提供:artdish g|Copyright © mariane

動物行動学の文献にて、蝶がサナギになる際にモンシロチョウもアゲハチョウも、どちらも保護色の特質を備えていて、サナギになる場所の色と同色になるために緑色か褐色のサナギとに分かれるのですが、モンシロチョウは足場の色と光によって色を決めるので太陽が不可欠。

日が落ちだしたら自分のいる所の色がわからなくなるので翌日、日が昇って明るくなるまではサナギになるのを最大24時間も待つそうです。

一方アゲハチョウは匂いで色を決定し、生きた匂いがすれば緑色に、枯枝のような生きた匂いのしない場所であれば褐色に。アゲハチョウは日の光は関係なく、また時間も待てない蝶だということ。

私たち人間の体の中には沢山の感性が存在し感覚となって走り回り、実感として次々と雲のように現れては流れ、消えていきます。生まれた時から身体は本能を備え、自らの意思とも関係なく自己を超えたコントロール仕切れない力の集まりをマリアーネは絵描くことで体感し、具現化し、それを更にまた新たな感覚、かたちとして自分の身体に戻し収めてていくという作業で生を、自らを探求しています。

東京では初めてのお披露目となります本展に是非、足をお運びくださると幸いです。

mariane
1982ブラジル生まれ、大阪在住
2003京都嵯峨芸術大学短期大学部卒業
2000年より主に大阪にてグループ展、個展を開催の他、「築山琴平アートプロジェクト2008」(香川)、「群馬青年ビエンナーレ2010」(群馬県立美術館)などにも勢力的に参加。

※全文提供: artdish g


会期: 2010年10月16日(土)-2010年11月10日(水)

最終更新 2010年 10月 16日
 

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