東京・千代田区の秋葉原の一角にある旧練成中学校を改修し2010年3月にプレオープン、6月にグ ランドオープンとなる。「新しいアートの形をつくる」ための拠点として、アーティスト主導、民設民営によって領域を横断する「21世紀型オルタナティブ・ アートスペース」である。国際都市・秋葉原を拠点に東京と日本各地、東京と東アジアのハブとなる国際的文化芸術交流のアートプラットフォームを目指してい る。
運営を手がけるのはこれまでさまざまなアート・プロジェクトを手がけてきたことで知られるアーティスト・中村政人らが設立した合同会社。前身であるアー ティストイニシアティブコマンドNが過去10年間で実践してきた70を越えるアートプロジェクト、300名以上の国内外のアーティストとのコラボレーショ ンの蓄積を生かし、更なる活動を展開していく。
地下1階、地上3階の施設には、ギャラリーや大学、企業、NPO法人、カフェなどのさまざまな団 体が入居し、展覧会、イベント、ワークショップなどが行われている。また、隣接する練成公園の自然が繁華街の喧騒を忘れさせる落ち着きと静けさを与え、四 季の変化を感じさせる空間をもたらしている。
なお、施設名の「3331」とは、「江戸一本締め」を数字表記したもの。江戸一 本締めとは、おめでたい席において感謝の意を表す風習として、江戸時代から受け継がれてきたものである。掛け声の「イヨーオ」は、「祝う・祝おう」が語源 と言われ、「シャシャシャン」と 3 回手を打つことが3 度で、合せて九(苦)になり、最後に「シャン」と1 回打って苦を払い、「九」に一画加えて「丸」となるイメージを持つ。
このように「3331」はその視覚的リズム感と江戸一本締めの感謝を喚起させる意味が込められている。だが、「3331」の施設同様、見る・黙読するだけではその意味はわかりにくいので、1度音読ないしは実践・参加されることをおすすめする。
1.「お手を拝借」
2.「イヨーオ」「シャシャシャン、シャシャシャン、シャシャシャン、シャン」
3.「ありがとうございました」(拍手)