| EN |

バウカ・デ・ヴリース:Pieces
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 9月 03日

《Cupid/Sebatian》2009年 | 19th century continental bisque figure of cupid and mixed media | 55x107cm
画像提供:Super Window Project|Copyright © Bouke de Vries

バウカ・デ・ヴリース(蘭/1960)は、2008年より自身の彫刻作品の製作を開始しました。作家は陶器の保存修復家としての顔も持っており、20年間に渡るキャリアを通し、様々な彫刻やその破片、捨てられた陶器類などを収集してきました。その過程でデ・ヴリースは、物が語る歴史や物語の持つロマンチシズムに強く惹かれ、西洋で言う所のフランボワイヤン/ゴシック式な姿勢と、明確なコンセプトに基づいて制作を続けてきました。

2009年よりデ・ヴリースはヨーロッパでの個展/グループ展への出展を開始し、グレイソン・ペリー(英/1960)とのコラボレーションも行っています。この度の「Pieces」展は日本初の個展となり、制限の無い異なる環境が作家の新たな領域を見出す機械になる事を期待しています。今展は作家とギャラリーの綿密なやり取りの末、作品を構成する素材を工業用の「ガラス」のみとしています。

「Pieces」展は、2007年12月に行われたペリーヌ・リエヴァンス(仏/1981)による開廊展「Escapade」展と共鳴し、2010年3月に行われたモーガン・チンバーによる「Folding Space」展、そして2010年6月に行われた松延総司による「DIrection of Materials」展への答えを導き出していきます。同時に「Pieces」展は、現在のSuper Window Project のロケーションでの最後の展示になります。

加えてSuper Window Projectは、今年11月にイタリアのトリノで開催されるアートフェア、Artissima17へ出展します。ヨーロッパでの初のプロジェクトとなる今回のフェアでは、バウカ・デ・ヴリース(蘭)、ペリーヌ・リエヴァンス(仏)、松延総司(日)、マチュー・メルシエ(仏)、サンドリーヌ・ペルティエ(瑞)、モーガン・チンバー(仏)の作品の出展を予定 しています。

※全文提供: Super Window Project


会期: 2010年9月11日(土)-10月24日(日)

最終更新 2010年 9月 11日
 

関連情報


| EN |