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泉太郎:こねる
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2010年 8月 29日

「くじらのはらわた袋に隠れろ、ネズミ」展 | アサヒアートスクエア、2010年より | 画像提供:神奈川県民ホールギャラリー

神奈川県民ホールは、神奈川県民ホールギャラリーという5室1300㎡の展示室を有し、開館以来、神奈川県下に国内外の優れた現代美術を紹介してきました。本企画は当初からの活動を継続しつつ、将来有望な若手作家を取り上げる展覧会です。本展の目的は、鑑賞者がギャラリーの空間を生かした作品や作家との触れ合いを通して県下の人々に身近に芸術に触れる機会を創出し、もって地域社会の豊かさの向上に貢献するとともに、作家にも今後のステップアップの機会の創出をすることを目指します。近年、実施した「沈黙から 塩田千春」(2007年)、「小金沢健人 あれとこれのあいだ」(2008年)、「日常 場違い」(2009年)では、展示室中央に階段を有する特殊な展示室を含め5室1300㎡という広大な空間に大規模なインスタレーションを展示してきました。これら当館の取り組みの中で、塩田氏が当該年度の芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞するなどいずれも高い評価を獲得しています。

本展は、本年35歳となる泉太郎の最大規模の個展です。泉は、ドローイングや自分の身体、日用品など身近な素材を使用し、自ら課した限られた条件、テーマ、規則の中で撮影した映像を数多く制作しています。近年の活動は、ヴィル・ヴィオラ、ブルース・ナウマンなど20世紀の映像作家の巨匠たちと並び東京国立近代美術館での展示や横浜国際映像祭への出品のみならず、ドイツ、アメリカ、タイ、韓国など国内外で作品を発表し、いずれも高い評価を獲得しています。

本展は、泉太郎による映像インスタレーションをもって映像の今、そして映像ならではの空間芸術を体感する絶好の機会となります。

泉 太郎 Taro Izumi
1976年奈良県生まれ、2000年多摩美術大学美術学部絵画学科卒業、2002年多摩美術大学院美術研究科修士課程修了。東京や神奈川で映像・インスタレーションを制作し、自らパフォーマンスも行う。主な個展に「ジャングルブック」Gallery Stump Kamakura、「マジシャンのパン・日食」ヒロミ・ヨシイ、等。主なグループ展に「夏への扉:マイクロポップの時代」水戸芸術センター、福武ハウス in 越後妻有アートトリエンナーレ2006、「After The Reality」ダイチ・プロジェクツ(ニューヨーク、アメリカ)「out of the ordinary:ニュービデオアートフロムジャパン」MOCA (ロサンゼルス)等がある。

※全文提供: 神奈川県民ホールギャラリー


会期: 2010年11月2日(火)-2010年11月27日(土)

最終更新 2010年 11月 02日
 

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