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横井悠:の
Editor's Note
Written by Takeshi HIRATA   
Published: August 03 2010
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「の」の字が回っているのか、鳴門巻きが回っているのか。ダブルイメージによって幾重にも意味が膨らむユーモラスな展示空間を見ることができるのが本展である

会場では、鳴門海峡の渦潮がミニチュアのように生成し、青地のパネル上には渦潮ではなく、「の」が回転する。鳴門巻きと「の」と渦潮へ、連鎖するイメージは膨らんでいく。

壁には電動ドライバーが取り付けられ、その周りに血飛沫のように赤味のある液体が壁に飛び散っている。血飛沫にしては色が薄く、鳴門巻きの模様(渦潮部分)のピンク色が飛び散った後なのかもしれない。「の」も「渦潮」も回転し過ぎると、飛び散ってしまう。

横井にはかつてソフトクリームの電光看板を回転させた『ソフトクリーム 1000r/min.』(2009)という作品があるが、今展では「の」を回転させる。回転寿司が生まれたのは東大阪だというが、回らないものを回らせるのは大阪の伝統かもしれない。

Last Updated on October 31 2015
 

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