hpgrp GALLERY東京では初となる、竹内義郎の新作展。
絵画を見るとき、人は何を見ているのでしょうか。そこに描かれるイメージを、例えば「人」や「花」と認識し、その後はストーリーを想像するか、自分の記憶の中の何かと結びつけるか・・・。
作品という形で提示された「答え」に至るプロセスを探り、「作品=答え」が最終着地点ということに安心感や納得を求めているかのようです。
竹内の描くイメージは、何かの形状、文様、記号などを微かに連想させますが、いくら見てもやはりそのイメージ以外の何ものでもありません。
丁寧に描かれた作品は、そのシンメトリーな正面性からとても寡黙な印象を持ち、「鏡を見るように」ただただ目の前に物質として存在するものを見つめることだけを要求してきます。このときイメージは思考の最終着地点ではなく、見る者がその作品を通じて「至るべき地点」へ向かう為の出発点、もしくは問いかけとして存在します。
安易な根拠設定を拒み、見る者と作品という関係性以外存在していないという姿勢こそ饒舌で刹那的なイメージが溢れる今日に絵画が示せる可能性なのかも知れません。
竹内義郎 Yoshiro Takeuchi 1960 秋田県生まれ 1984 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業
個展 2009 ギャラリー惺/東京 2007 なびす画廊/東京 2004 なびす画廊/東京 2002 なびす画廊/東京 2000 ギャラリー・アート・ポイント/東京 1999 なびす画廊/東京 1996 なびす画廊/東京 1993 なびす画廊 NICAF YOKOHAMA’93/横浜、新世代への視点・10画廊からの発言 なびす画廊/東京 1992 なびす画廊/東京 1989 かねこあーとG1/東京 1987 ギャラリー葉 /東京 1985 ギャラリー葉/東京
グループ展その他 2010 「無題 -絵画-」 hpgrp GALLERY 東京/東京 2009 「DE MYSTICA第2回展-"アート"全盛期における"美術"-」、なびす画廊,東京 2008 「DE MYSTICA~召命~」 ギャラリーアート・ポイント/東京 2007 ヘイリ・アジア・プロジェクト2 日本現代芸術祭(ヘイリアートヴァレー, 坡州市、韓国) 2000 「春のおくりもの」 なびす画廊/東京
1995 VOCA展 95 上野の森美術館/東京、第30回今日の作家展「洋上の宇宙」横浜市民ギャラリー/横浜、 絵画考「器と物差し」 水戸芸術館現代美術センター/茨城 1994 第8回インドトリエンナーレ ニューデリー/インド 1993 なんなら反ロダン主義 ギャラリー16/京都、金曜日のまれびとたち・その3 なびす画廊/東京 1992 第11回平行芸術展・全面展開期の絵画- I 小原流会館/東京、MTMコレクション展TEMPVSVICTUM 小原流会館/東京 1990 「大友洋司・竹内義郎」展 なびす画廊/東京、第9回平行芸術展・既視感の食卓 小原流会館/東京 1985 4人展 埼玉県立美術館一般展示室/埼玉
※全文提供: hpgrp GALLERY東京
会期: 2010年8月6日(金)-2010年9月5日(日)
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