展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2010年 7月 01日 |
作家コメント 絵を描いていると、様々な外部と内部の対峙に直面します。 モチーフという現実と自分の内面的な嗜好。 絵の具という物質の痕跡と描いたフォルム。 キャンバスに描いた部分を描いたのか、描かない部分を描いたのか。 外部と内部を組み合わせたり突き放したりすることで、絵画を見て「何を、見ているのか」という揺らぎを起こすことが私の表現したいことです。
略歴 1978 京都府生まれ 2002 京都市立芸術大学美術科卒業 2004 京都市立芸術大学大学院美術研究科修了・第19回ホルベイン・スカラシップ奨学生
個展 2004 Oギャラリーeyes(大阪) 2005 project N(東京オペラシティアートギャラリー・東京)・Oギャラリーeyes(大阪) 2006 Oギャラリーeyes(大阪) 2007 Oギャラリーeyes(大阪) 2008 INAXギャラリー2(東京)・第一生命南ギャラリー(東京)・Oギャラリーeyes(大阪) 2009 view point(アートフロントグラフィックス・東京)・Oギャラリーeyes(大阪) グループ展歴多数。
受賞 第1回倉敷現代アートビエンナーレ(準グランプリ)・VOCA展2007現代美術の展望-新しい平面の作家たち(佳作賞)
全文提供: Oギャラリーeyes
会期: 2010年7月5日-2010年7月17日
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最終更新 2010年 7月 05日 |
編集部ノート 執筆:平田 剛志
アクリル絵具のマットな質感と水彩のような滲みがコントラストのある絵画風景を作りだしてきた中岡真珠美の新作個展。今展では採石場をモチーフとした作品が展示される。
中岡のこれまでの作品が風景をトリミングすることで生み出された「絵画風景」であるならば、本展の作品は基本的に大きな変化はない。印象が変わったとすれば、正方形の紙にドローイング風に描かれた作品が32点組み合わさった『passing note-採石場-』(2011)だろう。複数の作品が組み合わさることで「風景」を創出している点が新たな展開を予感させる。